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精神科医師のブログ。
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北アルプスを囲む2次救急病院交流会

2012年07月02日 | Weblog
6月30日土曜の夕方から安曇野赤十字病院救急部の主催で初の「北アルプスを囲む2次救急病院交流会」が開催されました。




北アルプス山麓の複数の病院から救急外来に出ている初期研修医、指導医参加が参加しました。



他の病院にも声をかけましたが今回参加があったのは市立大町総合病院、安曇総合病院、安曇野赤十字病院の3病院。
安曇野赤十字病院には5人、安曇総合病院には4人の研修医がいます。(信州大学病院とのたすきがけを含む)
大町市立総合病院には信州大学のプログラムの一環として1ヶ月ごとに研修医が来ているのですね。



経営母体が違う病院でこれまであまり交流はありませんでしたが、救急医療や研修医教育を通じてはつながれそうです。

・大北の医療の要でお産もやっていて老人保健施設もある大町総合病院。
・精神科病棟やディケアがあり、整形外科手術も盛んで、リハや在宅医療に力をいれていて、血液内科もある安曇総合病院。
・ER方式の救急部や脳外科もあり、心カテなども緊急治療もおこなっている安曇野赤十字病院。

将来的にはそれぞれの病院の特色を活かした地域型の研修プログラムができるといいと思いました。

トップはdisり合っているようなところがありますが、現場にはそんな余裕はありません。
患者さんのことではお世話になっていますし現場同士でとっとと繋がってしまいましょう(^_^;)



今回の勉強会はドクターG方式のケース検討のあと、日赤の神経内科の中野武先生の脳卒中に関するレクチャーがありました。
日赤の副院長でもある中野先生は、スキマ産業医だそうで、神経内科だけではなく、高齢者施設の嘱託、回復期リハ病棟、研修医教育など広く活躍されています。どの科でも見たがらないような患者を積極的に診たりしているそうです。
こういう先生は本当に貴重ですね・・。
安曇総合病院に来て欲しい・・・(^_^;)

安曇野赤十字病院では月に1例くらいある脳梗塞のtPAによる治療も救急部と協力しながら行なっているそうです。
今回は脳卒中の初期治療の基本や、めまいや頭痛に潜むピットフォールについてお話をいただきました。

突発の頭痛でのくも膜下出血、めまいでの小脳梗塞、小脳出血は見逃しの多い疾患で注意が必要ですね。



その後、院内のレストランで交流会が開催されました。
新築されたばかりの安曇野赤十字病院、院内にいいレストランがあっていいですね。



さらに遅くまで2次会も・・・。
豊科は(池田とくらべると)都会ですね。飲食店も多く歩いてハシゴができます。いいなあ。

大町病院外科のT先生が研修医や日赤救急部のF先生にFacebookをしきりに進めていました。
すっかりFacebookにはまっていて勢いで大町病院のFacebookページも作ってしまったようです。

同じ地域で患者さんをお願いすることは多くても、あまり直接交流することがなかった3病院がこういう形でつながれたのは良買ったと思います。
直接、交流があると患者さんのことでも相談などもしやすいですしね。
準備にあたって下さった日赤の救急部の先生方、事務局のUさん、参加して下さった方ありがとうございました。
第2回以降がつづいて開催できるといいですね。


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