みやしたの気まぐれblog

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立山黒部アルペンルート(後編) 室堂から信濃大町まで

2009-05-04 21:42:00 | 乗り鉄
今日は昨日までの疲れもあり、洗濯、掃除と買い物をした以外は、PS2でゆっくりゲームして休んでいました。天気が割と良かったので、ちょっともったいない気もしましたが。

さて、昨日の続きです。
室堂で雪の大谷ウォークを楽しんだら、立山トンネルトロリーバスに乗車します。標高3015mの立山を貫くこのトンネルは、以前は普通のディーゼルバスが運転されていたそうなのですが、トンネルという環境に排ガスを出すバスでは扱いに問題があり、近年になってトロリーバスになりました。
トロリーバスはかつては路面電車と共に都心部の主要な交通機関でありましたが、モータリゼーションの進展により、次第に普通のディーゼルバスに切り替わり、やがて黒部の関電トンネルトロリーバスを残すのみとなりました。しかし、前述の通りトンネル内運行のみのこの区間では、排ガスの逃げ道がほとんど無く、また自然環境保護の観点からも好ましくないと言うことで、平成8年に32年ぶりの新規トロリーバスとなりました。
車輌は、関電トンネルトロリーバスのものとほぼ同一で、新しいだけにGTO素子のVVVFインバータ制御方式になっています。このため、バスに乗っているのにVVVFインバータの励磁音がして、微妙な違和感があります。混雑の中で幸い後方で窓の見える位置に立てていたため、後方のバスを見ながら乗車できました。余談ですが、日本の法律上はトロリーバスは無軌条電車となるので、室堂駅は日本で一番高いところにある鉄道駅と言うことになります。

トンネル中間部の行き違い施設で、後方のバスを撮影。ISO3200でもノンフラッシュでは少々無理が。

大観峰駅で撮影した8000型トロリーバス。左上にある2本のレールが剛体架線。

大観峰駅に着くと、せまい建物の中に人があふれて一杯の状態。そういや、トロリーバスに乗る際に整理券を貰っていたんですが、この整理券が次の立山ロープウェイの整理券でした。そしてここで、整理券を持って強制的に1時間ほど待つことに。ロープウェイの輸送力がトロリーバスに比べて小さいため、ここがボトルネックになるんですね。仕方ないので、待ち時間にその名にふさわしい景観を展望台で堪能しました。ちなみに大観峰の標高は2316mで、室堂より130m余り下ったことになります。

大観峰から眺めた黒部ダムの風景。

眼下を移動する立山ロープウェイ。300mm望遠でもこれが限界。

大観峰駅で待つことおよそ1時間、ようやくロープウェイの順番が回ってきました。このロープウェイは支柱の無いワンスパン方式のロープウェイです。ワンスパン方式のロープウェイとしては、日本一長い距離のロープウェイだそうで、一気に標高1828mまで降りていきます。余りにもの混雑で、あいにくロープウェイからの風景は余り堪能できませんでしたが。

大観峰駅で撮影した立山ロープウェイ。混雑によりおよそ10分間隔で運転するので、2回分の乗客をホームへ入れてしまうため、非常に混雑。

黒部平駅に到着した立山ロープウェイ。

黒部平では、予定に対して行程が45分ほど遅れているため、一切観光せずにすぐに黒部ケーブルカーへ乗り移りました。このケーブルカーも混んでいましたが、最初の立山ケーブルカーほどではなく、すんなり乗車できました。なお黒部ケーブルカーは全線地下式のケーブルカーで、雪害防止と環境保護のためと放送が流れてました。ちなみに、パンフレットによっては日本唯一の全線地下式と書いていますが、竜飛崎の青函トンネル記念館のケーブルカーも全線地下式(ただし、交通用途ではなく観光と非常時用途。また屋内ではあるが、青函トンネル記念館側の駅はほぼ地上。路線内はすべて地下で屋外走行は無い)ですので、これは唯一と言っていいか微妙ですね。

黒部平駅で撮影した黒部ケーブルカー。

黒部湖駅で撮影した黒部ケーブルカー。

黒部湖駅からは、黒部ダムの上を徒歩で移動します。ダムは春の雪解け前のためかまだ水量があまり無く、少々寂しかったのですが、迫力は十分ありました。正直なところ、少々高所恐怖症気味の上に風も強かったので、あまり撮影はできませんでしたが。時間的にもこの時点で30分ほどの遅れもあったため、さっさと歩いて黒部ダム駅へ向かいました。時間があればダムを一望できる展望台に行きたかったんですけどね。

黒部ダムの風景。明らかに水が少なく、また濁り気味。

ダム上から見たダムの表側。これ以上乗り出しての撮影は危険で、私には無理。

黒部ダム駅に到着すると、そこには帰りの関電トンネルトロリーバスを待つ人々で一杯になっていました。朝の立山ケーブルカーほどではないですが、だいぶ待たされることになりました。それでも、予定より30分遅れの便には乗ることができ、満員バスの中を立ちながら、終点扇沢へ到着しました。

黒部ダム駅でトロリーバスを待つ人々。

扇沢駅に到着した関電トンネルトロリーバス。やはりGTO素子のVVVFインバータ制御方式。なお、扇沢駅周辺のみが地上区間で他は地下方式。

扇沢では運良く路線バスにすぐ乗り継ぐことができ、ここでようやく予定通りの時間に合わせることができました。スタートで躓いた遅れをようやく取り戻しましたが、反面途中であまり観光をできませんでした。

信濃大町駅に到着した松本電鉄バスの路線バス。観光バスサイズだが、ちゃんと路線バス運用対応だった。

信濃大町駅に到着後は、大糸線の電車を待つ間に小休止。行程の遅れと、混雑の影響でまともに昼ご飯を食べていなかったので(大学芋とかお菓子みたいなものは食べましたが)、小腹が空いて駅蕎麦を食べました。信州は駅そばが美味しいんですが、信濃大町のそばも美味しかったです。食べたのは山菜月見そばでした。

信濃大町の駅そば。山菜月見そば。

この後は、E127系に乗車して松本へ。松本で1時間ほどの待ち合わせでE351系特急「スーパーあずさ」に乗車し、立川から南武線に乗り換えて帰りました。

念願の立山黒部アルペンルートを通り抜け、雪の大谷を見ることができ、また黒部峡谷を再度楽しめた2日間は、短いながらも実り多い旅行でした。ついでにケーブルカー2路線にトロリーバス2路線も乗車して、全線完乗にも何歩か近づきましたしね(ロープウェイは索道なので対象外)。
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2 コメント

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Unknown (火事)
2009-05-09 21:19:51
大型連休中の立山黒部アルペンルートってすごく混むんですね。
私も行ってみたいと思っているんですが、行く時は連休を避けたいと思います。
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Unknown (みやした)
2009-05-09 21:24:45
立山黒部アルペンルートに連休中に行く場合は、絶対にツアーで行くに限ると分かりました。個人客だと、どちらの入り口でも、数時間は待たされることになりそうです。まあ、朝6時前からケーブルカー/トロリーバスに並んでればすぐでしょうけどねえ。
返信する

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