みやしたの気まぐれblog

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JR世代の特急形電車

2013-06-22 23:47:17 | 鉄道その他
今日の土曜は、久々の丸一日休みでしたので、部屋の掃除をしたり、洗濯をしたり、買い物に行ったりと、まあゆっくり過ごしました。
ということでネタが無い状況は変わらないので、ちょっと思いつきで記事を書いてみます。

国鉄分割民営化からすでに26年が経過し、JRになってから登場した車両ですら、寿命を迎えて廃車される時代になりました。
その中でも特急形電車は、在来線の花形ではありますが、国鉄時代に比べて必要状況に合わせて製造されたために、適当な転用先が無く、国鉄時代の車両よりも先に廃車されるという事態が発生しています。
特に顕著なのは、お金があるJR東日本で、すでに253系の大半が廃車され、651系は転用先が明らかにならぬまま休車状態、E653系は新潟転用の本格化前なのか、臨時列車に転用という状況です。
これからは他のJR線でもJR化後の車両が置きかえ時期を迎えますので、ここで現在までのJR世代特急形電車をまとめてみたいと思います。なお、団体向けの車両は除きます。あと、気動車・客車はまた次回にでも。


まずは直流形から


251系。JR東日本が伊豆観光のために投入したリゾート特急形電車。ダブルデッカーまたはハイデッカー構造となっています。更新後に塗装がグリーン系に変更になりましたが、10両固定編成は維持されました。「スーパービュー踊り子」のほか、「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」にも使用されます。1991年の鉄道友の会ローレル賞受賞車両



253系。「成田エクスプレス」のために投入された車両。3連と6連があり、最大12両編成で運転されましたが、最終増備車が1000番台改造され、「日光」「きぬがわ」へ転用された以外は、3両編成2本が長野電鉄へ譲渡され、残りは廃車されました。JR化後の投入車両にもかかわらず、最も早期に姿を消した車両となりました。後期車およびグリーン車は回転式リクライニングシートでしたが、大半が非リクライニングのボックスシートであり、後年登場した特急形や、国鉄形のアコモ改造車よりも座席が見劣ったのが原因と考えられます。1992年の鉄道友の会ローレル賞受賞車両


255系。房総地区の183系置きかえのために登場した車両で、「房総ビューエクスプレス」の愛称があります。9両固定編成で、当初は「ビューさざなみ」「ビューわかしお」の運用が中心で、臨時に「ビューかいじ」へ入る程度でしたが、E257系500番台の登場時に運用が変更され、現在は「しおさい」「さざなみ」「わかしお」「新宿わかしお」の運用に入っています



E257系。中央本線に残る183・189系特急形電車を置き換えるために登場した車両。最初は「かいじ」へ投入され、その後「あずさ」へも充当されました。性能は183・189系よりもずっと向上しているはずですが、ダイヤ上は置きかえ後も特にスピードアップされることがありませんでした。基本9両+付属2両編成です。2002年の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両


E257系500番台。E257系のマイナーチェンジ車で、房総地区に残る183・189系特急形電車を置き換えるために登場した車両。5両固定編成の全車普通車で登場し、列車によっては5両+5両の10両編成運転となっています。E257系にあった非貫通先頭車はなくなり、全て貫通先頭車となりました。特急「しおさい」「さざなみ」「わかしお」「あやめ」「新宿さざなみ」「ホームライナー千葉」で運転しています


E259系。253系の置きかえのために登場した車両で、6両固定編成。主に東京ー成田空港では、6両+6両の12両編成を組んで運転されます。253系から変わって座席は全て回転式リクライニングシートになりました。車両の前面デザインがなぜかJR北海道の789系等と非常に似ています。「成田エクスプレス」のほか「マリンエクスプレス踊り子」でも運転されています。2010年の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両


281系。関西国際空港輸送のために登場した車両で、基本6両+付属3両編成の最大9両で運行されますが、ほとんどの列車は基本編成のみで運行されています。「はるか」での運用以外はほとんど他の運用が無い形式です



283系。381系の置きかえのために登場した車両で、制御付き振り子を装備し、紀勢本線特急の高速化と車両設備改善のために登場しました。基本6両+付属3両の編成ですが、列車によっては付属3両+付属3両という運用もあります。特急「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」として登場し、後に「オーシャンアロー」となりましたが、287系の投入時に「くろしお」へ愛称統一されました


285系。寝台特急「瀬戸」「出雲3/4号」の客車置きかえのために登場しました。583系以来の特急形寝台電車で、寝台は全て個室の2階建て構造。ノビノビ座席という指定席車も備えます。7両編成で、JR西日本所属車が0番台、JR東海所属車が3000番台となっています。「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」で運用されており、以前は臨時列車「サンライズゆめ」が運転されることもありました。1999年の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両


287系。485系改造の183系および381系置きかえのために登場した車両で、山陰側で運行される車両は赤帯、紀勢本線側で運行される車両は青緑帯となっています。山陰側の車両は4両または3両編成で連結運転も多く、「きのさき」「こうのとり」「はしだて」「まいづる」で運行されます。紀勢本線側の車両は基本6連+付属3連で、「くろしお」で運転されます。381系の置きかえであるにもかかわらず、制御付き振り子は装備していません。このため、紀勢本線側ではカーブの通過速度は落ちていますが、総合的な性能向上でカバーしています



E351系。中央本線特急の高速バス対抗のためのスピードアップのため、制御付き振り子を導入した特急形電車です。車体が鋼鉄製と、JR化後に製造された振り子電車の中では重いためか、曲線通過速度は本則+25km/hと抑えめです。基本8両+付属4両編成。以前は「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」の運用もありましたが、現在は「スーパーあずさ」への専業となっています。なお、JR東日本が形式番号の先頭にEASTを意味するEを付けるようになったのは、本形式が最初になります


371系。小田急3000形SSEで運行されていた「あさぎり」の運用を小田急20000形RSEと半分ずつ受け持つために登場した車両です。新幹線を意識したとされる白地に青色のラインで、中間にダブルデッカー車を組み込んでいます。7両1編成しか製造されず、予備車は小田急20000形RSEの予備車で代用されました。「あさぎり」からの運用撤退後は、団体臨時列車、臨時急行列車などで運行されています


373系。165系の置きかえと特急格上げのために登場した車両で、まず「ふじかわ」の置きかえに投入後、「伊那路」「ムーンライトながら」へも投入されました。3両編成で全車普通席。デッキ無し構造は、普通列車運用も加味してのものと言われています。実際、「ムーンライトながら」の運用終了後も、長く9両編成での静岡ー東京の普通列車運用がありました。現在は「ふじかわ」「伊那路」の定期運用が中心で、「飯田線秘境号」などの臨時列車運行もあります。かつては「ムーンライトながら」「ホームライナー豊橋」「ホームライナー大垣」「セントラルライナー」などの運用もありました



383系。381系を置き換えるために中央西線、篠ノ井線向け特急として投入された車両です。制御付き振り子を採用し、自己操舵台車の装備によって、線路への負荷を減らしました。JR東海の在来線フラッグシップとも言うべき特急形電車で、「ワイドビューしなの」「ホームライナー中津川」「ホームライナー多治見」で運転されています。以前は「ちくま」の運用もありました。1996年の鉄道友の会ローレル賞受賞車両





8000系。JR四国唯一の特急形電車です。制御付き振り子を採用し、自己操舵台車の装備によって、線路への負荷を減らしました。更新前後で塗装が変更されており、車内の指定席、グリーン席も木材を利用した座席に変更されました。基本5両+付属3両または2両編成です。通常は基本編成が「しおかぜ」、付属編成が「いしづち」となりますが、繁忙期に全てが「しおかぜ」として運転されることがあります

つづいて交直流形

651系。常磐線の高速化と485系の一部置きかえも含めて投入された交直流形特急電車。JR東日本では初の特急形電車で、シートピッチは970mmと広くゆったりした車内でした。E657系の集中投入で運用離脱し、現在は転用先の発表も無く今後の動向が注目されます。7両基本+4両付属編成。直流1500V、交流20000V50Hzへ対応。1990年の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両






E653系。常磐線に残っていた485系の集中淘汰のために投入された交直流形特急電車。将来の新潟転用を設計時から考えていたためか、直流1500V、交流20000V50Hz、交流20000V60Hzの3電源対応となっています。グリーン車が無く、全て普通車。またシートピッチも485系と同一の910mmになりました。基本7両、付属4両編成で、最大7+7の14両編成を組むこともありました。当初予定では付属編成をいわきー仙台の特急へ投入することになっていましたが、震災で頓挫。常磐線を撤退後、現在は主に団臨運用となっています


E657系。651系、E653系の置きかえのために投入された車両で、基本編成と付属編成の運用が複雑だった両形式から一転して10両固定編成となりました。シートピッチは960mmとなり、651系よりはほんの少し狭くなっていますが、テーブルの大型化や稼働枕の採用など、座席の質自体はE5系新幹線にも負けません。「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の全列車に投入されています



681系。485系の置きかえと、北陸本線特急の高速化のために登場しました。当初は「ニュー雷鳥」の愛称でしたが、後に「スーパー雷鳥(サンダーバード)」、「サンダーバード」へと名前を変えていきました。鋼鉄製の車体ですが、最高時速160km/h運転を想定して登場しており、後に「はくたか」運用で実際に160km/h運転が開始されました。量産先行試作車の1000番台は非貫通車のスカート周囲に穴があって見分けが付きます。1000番台は「サンダーバード」、0番台は「サンダーバード」「はくたか」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「びわこエクスプレス」、北越急行の2000番台は「はくたか」で運用されています




683系。485系を置き換えるために登場した681系のマイナーチェンジ車。車体がアルミニウム合金に変わり、非貫通型先頭車はライト形状やスカート形状が変更され681系と区別しやすいのですが、貫通型先頭車は681系と同じデザインとなったため、貫通型先頭車は区別が付けにくくなっています。増備によって仕様が何度も変わっていて、8000番台の北越急行車も存在します。0番台は「サンダーバード」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「びわこエクスプレス」、2000番台は「しらさぎ」「サンダーバード」、4000番台は「サンダーバード」「はくたか(非常時のみ)」で運用されています


最後に交流形です

E751系。東北本線盛岡以北の485系置きかえ、特急「はつかり」の高速化のために登場した車両で、特急「スーパーはつかり」に投入されました。その後、東北新幹線の八戸延伸で特急「つがる」へ運用が変わり、東方新幹線の新青森開業時に一時運用を離脱。6両編成から4両編成へと短縮化され、再度特急「つがる」(運用区間としては、それまで「かもしか」だったもの)へ投入されました。見た目で分かりますが、E653系をベースにしていて、こちらは半室ながらグリーン車があります





783系。JR化後初めて登場した特急形車両で、JR九州が当初「ハイパー有明」へ投入しました。在来線初の130km/h運転対応車でもあります(ただし130km/h運転を最初に行ったのは651系らしい)。後に787系の登場で「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」「にちりんシーガイア」へと転用され、787系の「かもめ」投入後は「きりしま」「にちりん」「ひゅうが」でも運転されるようになりました。車体中央に乗車口がある珍しい構造で、車体をA室、B室と区切っているのが特徴です。1989年の鉄道友の会ローレル賞受賞車両



785系。781系の一部運用を置きかえ、「ホワイトアロー」「エアポート」のために登場した車両です。基本4両+付属2両で登場しましたが、uシート車への改造時に全てが5両編成化。この結果として2両が余剰となって長期にわたり運用離脱していましたが、東北新幹線新青森開業時に789系の増結編成用として300番台に改造されて転用されました。現在は0・500番台が「スーパーカムイ」「エアポート」「すずらん」、300番台が「スーパー白鳥」で運用されています





787系。485系「有明」と783系「ハイパー有明」の置きかえのために登場した車両で、伝統ある国鉄特急「つばめ」の名称を復活させた車両です。「つばめ」用の7両編成と、「有明」用の4両編成が登場し、「つばめ」用の7両編成にはビュッフェ車も組み込まれていましたが、「リレーつばめ」化に先だって普通車へ改造されました。また、デラックスグリーン車を持ち、在来線で事実上の3等級制を持つ車両です。九州新幹線の全線開業後は、7連を6連に通常は縮めており、6連は「かもめ」「きらめき」「有明」「みどり」「かいおう」、4連は「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」「川内エクスプレス」で運用されています


789系。東北新幹線の八戸延伸時に、快速「海峡」の50系を置きかえ、特急列車化するために登場しました。青函トンネル内は140km/h運転に対応しています。基本6連+付属2連の8両編成で運転されることが多いですが、閑散期や列車によっては基本編成のみで運転されます。「スーパー白鳥」で運行される以外に、一時期は「つがる」での運用もありました


789系1000番台。781系置きかえのために登場した車両で、789系のマイナーチェンジ車。5両編成固定で、中間車に1両uシート車があり、指定席料金ながら実質はグリーン車と同等になっています。「スーパーカムイ」「エアポート」で運用され、「エアポート」運用時は特急用の座席に運賃のみで乗車できるありがたい列車ですが、721系より編成が短いために、混雑が酷くなりがちです





883系。「にちりん」で運用されていた485系の置きかえと、大分特急の高速化のために制御付き振り子を採用して登場しました。登場時は、シートがまるで某ネズミキャラのような枕を持ち、やたらとカラフルな車内で話題を呼びました。量産車登場の度に先頭車の細部が変わったり、塗装が変わったり、編成両数も5両だったり、7両だったりしました。更新時に濃い青色へ統一され、5両編成には885系と同様の車両が増備されたため、ステンレスの編成の中にアルミの車両が混じるという、でこぼこ編成も登場しています。また、車内は茶色系の落ち着いた配色に変更されました。1996年の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両



885系。「かもめ」で運用されていた485系を置きかえ、高速運転するために制御付き振り子を採用して登場しました。車内の座席が普通車、グリーン車とも革張りで、室内の格調も高く、在来線特急の完成形とまで言われた車両です。「かもめ」用が黄色アクセント、「ソニック」用が青色アクセントで登場しましたが、共通運用化に伴い青色へ統一されました。現在はいずれも6両固定編成。「(白い)かもめ」「(白い)ソニック」で運用されています。一時は「きらめき」「みどり」でも運用されました。2001年の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両


なんか、思ったよりも大変で、書いてて疲れました・・・・こんなに多かったか。バリエーション網羅すると(全部じゃ無いけど。撮影していないのもあるし)けっこうきつい。うーん、まだ287系とかE657系は乗っていないので、そのうち乗りたい。
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