みやしたの気まぐれblog

鉄道とか野球とか食べ物とかMacとか、日々の気まぐれ記録。更新も気まぐれ。

静岡の鉄道めぐり その4「大井川鉄道井川線を行って戻って」

2014-10-25 11:01:53 | 乗り鉄
9/5-6で静岡方面へ行ってきた話の4回目です。

千頭駅から大井川鉄道井川線に乗ったのは正午も過ぎていました。ここから井川線の列車で、本来は終点の井川を目指したかったのですが、9月2日に発生した崩土の影響で列車は接岨峡温泉止まり。それでも、接岨峡温泉までは行ってみることにしました。
美しい川沿い、谷間の風景を見ながらたどり着いたのはアプトいちしろ駅。ここで列車の最後尾にいるディーゼル機関車DD20形のさらに後にアプト式電気機関車ED90形を連結。最急勾配90‰を上っていきます。この区間は元々アプト式鉄道であったわけではなく、長島ダムを建設した際に旧線が湖に沈んだため、新ルート建設時に勾配がきつくなるため、アプト式を採用したというところです。かつては碓氷峠にあっただけのアプト式が大井川鉄道で復活し、急勾配を越えるための鉄道技術であるループ線、スイッチバック、アプト式の3種が揃うことになったわけですね。


アプトいちしろ駅を出てすぐに、90‰(パーミル)の勾配標識。しかもカーブしながらです

強烈な角度で上っていく列車。90‰とは、1000m進むときに90m上るという意味です。自動車で言うと9%ということになりますかね。角度にすると5.14度くらいですが、ケーブルカー以外では国内の鉄道で最もきつい角度です

トンネルを抜け、川沿いに出ます

線路の下は深い谷間。しかし、景色はすばらしい

後を振り返る

川はだいぶ下です



そして見えてきたのは長島ダム。平成14年に完成した比較的新しい多目的ダムです

長島ダム駅に到着。最後尾のED90形は切り離されます

対向列車がやってきました。今度はこの列車にED90形を連結します


ED90形は一旦引き上げて、線路を移動するのです

長島ダム駅を過ぎると、列車はダム湖沿いを走ります。
途中の奥大井湖上駅はダム湖(接岨湖)をまたいでいる橋、レインボーブリッジ(東京のレインボーブリッジとは別物ですが、開通したのはこっちが先)の真ん中にあります。ちょうど湖が川の流れをせき止めた物だけに蛇行しているので、ちょうど半島のように突き出た部分に駅を作っているんですね。


ひらんだを過ぎて湖の風景が続く

保線感謝!

奥大井湖上駅のレインボーブリッジが見えてきた



このあたりは湖岸に旧線の跡を見ることが出来ます

奥大井湖上駅は今回は通過します

もう一方のレインボーブリッジ上から

奥大井湖上駅を出てしばらく進むと、暫定終点の接岨峡温泉駅に到着。ここから先には行きたくても行けません。
ここで時間を潰さないといけないのです。
温泉と名の付く駅ですから、駅から歩いて集落に出れば(一応駅前にも)温泉に入れる旅館なんかはありました。しかし何にも店舗は見当たりませんでした。
正確には、やっていないお店はあったんですが・・・飲料の自動販売機くらいしかなかったですね。
温泉に入るつもりでは来ていなかったので、時間つぶしに困りましたが、駅から降りたところにあった郷土資料館によって時間つぶししました。
この資料館、昆虫標本の数が半端なく多かったのと、動物剥製、昔の生活道具、林業関係の器具など色々ありまして、けっこう見応えがありました。

接岨峡温泉駅に到着

ここから先の線路へは行けません

最後尾の機関車側

接岨峡温泉駅は有人駅。ただ、切符等の販売のみで売店はありません

接岨峡温泉駅の駅舎

DD206が側面の扉を開放。目視点検か放熱でしょうか

前側に回った頃にはもう閉じてました

駅から歩いて踏切を渡り、坂を下りて集落へ行きます

県道388号線の駅の入口付近にある看板

川根本町資料館やまびこ。駅をから坂を降りてすぐのところにある、ここだけきれいで立派な建物。昆虫好きなら、豊富な標本は一見の価値があると思いますよ。入館料も200円と格安

元はお店やっていたんでしょうかね・・・とにかく周囲に店舗はなく、自販機くらいしか。あとは民家、民宿、小さな温泉施設(民宿のように見えたけど)

県道388号線で大井川を渡り、少し集落を歩いてみました


こちらは上流側。のんびりとした風景です

下流側は一応道路なので

川を渡ったところにあった看板

接岨峡温泉駅に戻って列車の発車時間を待ちます。
元々、最初に乗車してきた列車は井川行きで、井川から折り返して千頭に戻るわけですが、区間運休でも接岨峡温泉発の時刻が変わらないので、時間をもてあました感じでした。なお、このダイヤの関係で、接岨峡温泉では2本の列車が同一ホームにいる状態でした(出発線の信号が片方しかないため)。
列車は定刻で発車して千頭へ向かいます。


こんな感じで2本の列車が縦列駐車のごとく

この車両はサボが井川ー千頭のままでした

千頭へ戻るため、列車は走ります

レインボーブリッジから。接岨湖の風景

長島ダム駅で列車交換

ED901を最前部に連結します

長島ダム。もう日差しが夕暮れになってきていますね

アプト式機関車を先頭にゆっくりと降りていきます

アプトいちしろ駅でED901を切り離し

アプトいちしろ駅くらいではまだ天気は問題無かったんですが、千頭に近づいて行くと次第に雨が降り始めました。
千頭駅ではすっかり雨が降っており、昼過ぎに「トーマス」が到着したときのにぎわいはどこへやら。「ヒロ」となった9600形が雨の中で佇んでいるだけでした。

雨の千頭駅。けっこう降ってました



乗り継ぎはトーマスラッピングの元近鉄16000系


車内は簡易リクライニング車で、最初に乗った16000系よりはきれいな状態でした

あの賑わいはどこへやら。「ヒロ」が寂しく佇んでいました

金谷に戻ったら、この日の宿泊先の浜松へ。正確には新浜松駅から遠鉄で1駅の場所でした。
一応、乗ってみましたけど、普通に歩ける距離でしたね・・・。

浜松まで乗車した211系

遠鉄電車

次回から9/6の話に入ります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 静岡の鉄道めぐり その3「... | トップ | 静岡の鉄道めぐり その5「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

乗り鉄」カテゴリの最新記事