他人を動かす力。
できたら手に入れたいと願う人も多いような気がしますが。
腕力、権力、権威、お金、愛などいくつかあるよね。
何故相手に裏切られたら神ではなく自分が悲しいと言えないのか。
弱いから。
またはずるいから。
契約とは履行されるかどうか不確かな者同士が結ぶのだから本来全知全能の神には不必要なはず。
それでも契約を結んだとされるのは「一寸先は闇」という状況下にある人間に安心感を与えるためだろう。
約束。
守れるとわかってることはその必要がないのね。
守れるかどうかわからないからこそするのね。
だから守れなくても別に変ではないのね。
母さんに「戦士ってかっこいいよね」と言ったら同意されないのが意外でした。
逆に「何で」と聞かれたので「強いから」と説明する羽目になりました。
また「どんな職業の男がいい」と聞いたら「普通のサラリーマンでいい」と返答されました。
母さんによると稼いでくれる男が強い男だそうでそれでいいそうです。
堕落した人間に苛立ちを覚えるのは「お前も堕落しちゃいなよ」という誘惑に負けそうになるからだろう。
それに抵抗するためにはそういう思いを抑圧したり排除したりせずに一応認めてやること。
確かに自分にもそういう傾向性はあるけど行為には移さないよと。
A：死なないように生きてるだけでは何か足りないよね。
B：目的が定まらないからな。
A：それにしても目的って何だろう。
B：生き物はみな死に向かって生きてる。
A：そうすると生き物はみな死ぬために生きてるようなもんだね。
B：矛盾してるようだがな。
A：他の生き物のように死なんか考えないまま寿命が来たらぽっくり死ぬわけにはいかないのかなあ。
B：死を意識するからこそ生のありがたみを感じられるということもあるからな。
A：僕、人生に飽きちゃった。
B：それなら別の人間に生まれ変われば。
A：僕は「人」生に飽きちゃったんだよ。
B：それなら別の生き物に生まれ変われば。
A：別の生き物とは。
B：鳥とか魚とか木なんかでもいいかな。
A：……
