処女の価値は本人だけでなくそれを求める者がいるからこそ決まるの。
需要と供給のバランスの上に成り立っているという意味で資本主義的なの。
豚に真珠を与えてはならない。
価値のわかる者にあげたいという気持ちは間違ってないと思う。
A：おれは特別な存在なのだ。
B：どこが。
C：全然そうは見えないけどな。
D：同じく。
A：しょんぼり……
特別性は関係性に支えられているのね。
良かれと思ってなされるのだろうが精神の感度を高めすぎると物事の全体像が見えにくくなる。
微妙な差異を検知しそれにこだわってしまうからだが狂いやすい人ってこういう人なのではないかと。
いい加減な人は統合失調症にはならないと思う。
狂気を理解できない人に不足しているのは知性ではない。
不足しているのは感覚だ。
コップの水が溢れるような感覚だ。
天才にあって秀才にないもの。
それは狂気ではないかと。
狂気さえあれば誰でも天才になれるというわけでもないが。
必要不可欠な要素に見える。
それにより天才は未知のものに挑めるから。
前例がないと動けない秀才とはそこが違う。
感覚のない者にいくら言葉で説明しても無理。
狂気もその例外ではない。
知性というより感覚の問題だから。
わからない者には一生わからない。
でもそれは頭が悪いからではない。
感覚がないからだ。
