プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

ここでスピノザの言葉を

2013年04月08日 10時55分15秒 | インポート

 

 ここで、ユダヤ人、スピノザ(1632~77)の言葉を。<o:p></o:p>

 

 だから私が国家学に心を傾けた時に、私は何か新しい事柄、未聞の事柄を説こうとしたのではなく、ただ実践と最もよく調和する事柄を確実かつ疑いえない理論によって証明し、あるいはそれを人間的本性の状態そのものから導き出そうと意図したのであった。そしてこの学問に関することどもを、数学を取り扱うのと同様の捉われない精神をもって探究するために、私は人間の諸行動を笑わず、嘆かず、呪詛もせず、ただ理解することにひたすら務めた。そこで私は、人間的諸感情、たとえば愛・憎・怒・嫉妬・名誉心・同情心およびその他の心のさまざまの激情を人間の本性の過誤としてではなく、かえって人間の本性に属する諸性質として観じた。あたかも熱・寒・嵐・雷その他こうした種類のものが大気の本性に属するように。これらのものは、たとえ不快なものであるとしても、やはり必然的存在であって、一定の諸原因を有しており、我々はこの諸原因を通してそれらのものの本性を理解しようと努める。そして、それらのものを正しく観想することは、我々の感覚に愉快であるような諸物を認識することに劣らず、我々の精神を喜ばせてくれるのである(『国家論』畠中尚志訳、岩波文庫、13-14頁)。<o:p></o:p>

 

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