僕は「人生に計画を立てるな」という言葉が好きです。何をばかなことを言っているのだ。そんな言葉を真に受けたら人生めちゃくちゃになってしまうではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし慢性の精神病を患っていて、そもそも健常者と同じような未来を予測しづらい僕としてはとても励みになる言葉なのです。
人間は未来を一次関数的(直線的)に予測する宿命があります。それは精神病者も同じです。そして自殺という不幸な結果を招くのもそれゆえだと僕は思います。
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」。幸いと不幸は互い違いに訪れ、何がどうなるかわからないものだというたとえですが、このような考えが僕たち精神病者には特に必要なのではないでしょうか。
また、そもそも自分の能力と相談して人生を設計することに僕は堅実というより自分の能力に対する一種の諦めを感じてしまうのです。計画的に生きている時、人は一見積極的で前向きな姿勢で生きているような印象を受けますが、実はそうしている時の心の中は怠け心が支配し始めているような気がするのです。
とにかく先のことより今を大切に生きよう。ていねいに生活してみよう。
希望というのは追うものではなく携えていくものではないだろうか。
生きている。これが希望だと思う。
![にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ](http://mental.blogmura.com/schizo/img/schizo88_31.gif)
にほんブログ村
もちろん誰にもわからないからこそ苛まれる「先行き不安」や「絶望の恐怖」がセットで存在するわけですけど...
今を大切に生きることで、己の「笑顔の未来」と「涙の未来」の可能性を、50:50から51:49に... 52:48に... 53:47に... そんなふうに変えていけると僕は信じて生きています。
僕が今生きている場所は社会の端っこですけどね...(苦笑)