この際と思って糞虫関係の本を持ってきました。中でも糞虫だけのすごい図鑑があって、多分こんな立派な図鑑は世界にも稀だと思います。何しろ糞虫だけで、1種について見開きのページを使って分布や形態の特徴、似た種が多いので、表面の細かな模様の拡大写真など満載です。10年くらい前に出たと思いますが、1万8000円でした。作る人も作る人ですが、買う人も買う人です。まあそういう世界があるということに触れてもらうのもいいと思って持ってきました。
もちろん舘野さんの本も紹介しました。
みんなを相手に話をするのと、本や標本を見ながら近くで話をするのでは距離感が違い、子供も打ち解けてくれます。
糞虫の図鑑を見る
そんな時間をすごした後で、
「今日は心配された天気もなんとかなり、糞虫トラップに結構糞虫も入ってくれて、子供たちは本物の糞虫を見ることができてよかったと思います。具体的には玉川上水に糞虫が実際にいることを見てもらったのですが、そのことを通じて私が伝えたかったのは、ウンチにくる虫なんて汚くていやな奴だと思わないで、その自然界での重要な役割などを知ると、見下すような気持ちがなくなるということでした。小さい子供たちにどれだけ伝わったかわかりませんが、こういう体験がなんとなく子供たちの心に残ってくれたらいいと思います」
と締めくくりました。
その後も舘野さんと楽しく糞虫談義をしました。
舘野さんと糞虫について話す
舘野さんからはオリジナルのスケッチをプレゼントしてもらいました。
今回のイベントの準備をしてくださったリー智子さん、ありがとうございました。