おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検整備のCS向上対策ー4.商品としての車検整備を行う、です。
車検とは、一言で言えば「保安基準に合格させること」になる。
これは、国が定めた定義であって、整備工場で販売している「商品」ではない。
商品で言えば、「ニーズに基づいて安全に走行できるように整備する」ことだ。
したがって良否判定をするだけではなく、ナゼ良否と判定したのかを、分かり易く丁寧に説明することだ。
否と判定した場合であっても「基準以下ですから」と切り捨てたような言い方ではなく、
ナゼという部分と、今後どうすべきかを解説することだ。
例えば、タイヤが1.7mm以下であれば保安基準から外れるので、当然交換ということになる。
交換を単純なことで、流していないだろうか?
タイヤのプロは、溝の減り方を見て運転の癖を見抜き、どのようなタイヤがベストなのか。
あるいは、アライメントの調整を勧める。場合によっては、運転の仕方の指導も行うという。
オイルのプロは、エンジンの性格によってオイルの種類を選択し提案するという。
このように、保安基準のための車検ではなく、商品としての車検整備を行うことだ。
そのためには、各部の状態の損耗度、とその後のメンテナンスの時期や整備方法を明確に伝える。
加えて、OBDの機能点検も行うことだ。
安心して走行するためには、センサーやコンピュータの機能が正常であるかを、確認し伝えることが必要である。
そのためには、2年に一度の車検時に確認することが、安心という商品に必要な事である。
チェックランプがついてから診断や点検しても、遅いのだ。
商品だから、常にお客本位で提供しなければならない。
とにかく勧めること。これが無くてはならない。
買うか買わないかは、基本的にお客が判断することだ。
整備工場は、お客が間違った判断をしないように、正しい情報提供とアドバイスをすることだ。
商品としての車検整備、これがCSには欠かせない。
By 株式会社ティオ