自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

メカニックの整備技能のバラつきを正すー4.OJT指導書を作る

2013年02月07日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、メカニックの整備技能のバラつきを正すー4.OJT指導書を作る、です。

OJT指導書とは、整備技能を教えていくための指導マニュアルになるものだ。
例えば、「バッテリー機能点検」と言っても、何を同点検し、その結果の良否を同判定するか、
といったことを誰も同じように指導していくための指導要領書だ。

一つの作業について、
・手順
・必要工具
・分解要領
・良否判定基準(社内の基準)
・整備基準(社内の基準)
・標準作業時間(社内の標準時間)
・留意点(どこが折れやすいとか、どうしたら見やすいなど)
・要領
・マスターしたかの確認方法
などを図入りで作っていく。

膨大な作業になるが、一回作ってしまえば、あとは多少の修正はあるが
その後も継続して使っていくことができる。

特に、マスターしたかの確認は、とても大事なことだ。
「いいな、分かったな」では確認のうちに入らない。

「やって見せ、言って聞かせて、やらせて見て」と、かの山本五十六の人を
育てる名言の最後の「やらせて見て」という件を、確認して初めてマスターした、という
判断ができ、次のステップに行くことができる。

それを、確認なしで「いいなー」で終わらせると、「なんだあいつはこないだ
教えたのに、まだ出来ないのか―」といったことになる。

これは、指導を受けたものが悪いでなはなく、指導した者の確認が中途半端だった
ゆえに起こることである。

これは、お互いに不幸というものだ。
こうしたことにならないためにも、最後のマスターしているかの確認を、必ず行うこと。
場合によっては、筆記テストを導入してもいい。

また、OJTを進める上で、指導者側の基本研修を必ず行うこと。
OJTの心構え、準備、指導の進め方、マスターの確認方法などOJTを正しく行えるための
基本学習をしたのちに担当させることだ。

OJTは、下手をすると指導者の不信に繋がりかねない。
一方的な指導、威圧的な指導、バカにした指導などによって、不信を募らせて習得する
意欲を減退させることになる。

ゼヒ、こうしたことを避けるためにも指導者側の「OJT研修」を
行うことを推奨する。
 

By 株式会社ティオ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする