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速報、H23年度自動車分解整備業実態調査-2.作業別売上高は全種目で増加

2012年02月14日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、平成23年度自動車分解整備業実態調査ー2.作業別売上高は全種目で増加、です。

整備売上高を作業別に見てみると、車検整備は2兆1,344円、前年比+2.4%と伸ばした。
内訳は、2年車検が1兆5,686億円、前年比-0.4%と落ち込んだ。1年車検は5,658億円、
前年比+10.9%と大きく伸ばした。

2年車検は、価格競争が激しいのか売上が伸びない。
台数のデータがないので、何とも言えないが06年、07年の新車販売が落ち込んだ影響があるのではないかと思う。

定期点検は3,193億円、前年比+2.1%であった。
特に1年点検が前年比7.1%と大幅なの伸びとなった。また、6カ月点検も前年比2.1%のプラスで
あったが、3カ月点検は前年比-18.4%と大きな落ち込みであった。

事故整備は1兆2,549億円、前年比+4.0%となり、作業別では一番の伸び率であった。
その他整備は、1兆8,935億円、前年比0.6%のプラス。

作業別売上高の構成比を専業工場とディーラーで見てみると、
専業工場は、車検43.9%、点検3.4%、事故整備22.1%、その他整備30.4%となっている。
ディーラーは、車検31.9%、点検8.1%、事故整備22.8%、その他整備37.2%であった。

5年前の平成18年度は、
専業工場は、車検44.8%、点検3.2%、事故整備19.3%、その他整備32.7%であった。
ディーラーは、車検30.1%、点検6.3%、事故整備22.4%、その他整備41.2%である。

専業工場の事故整備の構成比が伸びたのは、鈑金塗装業者の認証取得が大きく影響していると思う。

他方、ディーラーはその他整備が落ちているが、車検と点検を伸ばしている。特に、点検の伸びは
大きい。メンテパックなどによる顧客囲い込みを、加速させている様子がうかがえる。

総合付加価値経営、いまでいうバリューチェーンが叫ばれているにもかかわらず、専業工場の
車検依存度は、相変わらず高めのままである。


問い合わせ先株式会社ティオ

コメント
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