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長在車をなくすー4.長在車の発生原因をつぶせ

2012年02月02日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー4.長在車の発生原因をつぶせ、です。

よかれと思って仕入たクルマが、裏腹に長在になる。
こんなことは、中販経験者であれば、誰でも経験していることだ。

だからと言って、長在を許してはダメだ。
長在になるにはなるだけの理由がある。

先ず、下取りや買取したクルマで、程度がよく、値落ちもさほどなく、相場が高止まりしている。
こうしたクルマを手に入れると、自社の展示場で展示してしまう。

このスケベ根性で痛い目にあうのだ。
例え涎が出そうなクルマであっても、店格や地域特性に合っていなければ、AAや
共有在庫ルートに乗せて販売し、利益を確保した方が賢明である。

全国的に売れているとか、人気がある、
なんてことに惑わされて仕入てしまうのは、
仕入れ担当者として失格。

これは、新車での話しだが、今全国的に「イース」が売れている。メーカーからのアナウンスも
何カ月で万何台販売、などと聞こえてくるが、ある小さな田舎では、全く売れていない。

イースの話しをすると、クルマを見たり試乗したりするが、結局は他のクルマを購入
していくという。昨年12月初旬で、この会社は1台しか販売してないというのだ。

売れている、人気があるという理由で仕入れてはいけない。
自社商圏や店格とあっているかを、吟味して仕入る車種を決めていかなければならない。

長在になる理由は、同じ仕入に関してことだが、仕入れ担当者が自分の「嗜好」を
強くして、仕入車種を決めている場合がある。

得てしてこうした中販店は「バラエティーショップ」になっている。
軽から高級車まで、一通り揃えて営業をしている。

つまり、特徴のない展示場である。
ネットで売れるからと言った理由で仕入れる担当者もいるが、全国を相手にした中販店
を目指しているのであれば、それも納得できるが、「地域密着」を謳っているにもかかわらず
商圏外の販売を意識した仕入は、ずれていると言わずるを得ない。

このように、長在の主たる要因が「仕入」にあるが、
その仕入に対して明確な基準が不在な中販店が多い。

利は元にあり、だから仕入のミスを極力減らすことが大事だ。
そこで、仕入基準を設けることだ。

仕入方針の明確化、品質基準の明確化、仕入車種の明確化である。
こうしたルールを作っても、絶対に長在がなくなることはないが、減らすことはできる。
先ずかここから挑戦することである。

そして、在庫管理を徹底すること。

営業力を高めれば長在はなくなると思っていたら、それは大きな間違いである。
どんなに営業力があっても、売れないものは売れないのだ。

だかえら、仕入を慎重かつ丁寧に行って、仕入ミスを減らすことに尽きる。



株式会社ティオ
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