おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー3.在庫管理の進め方、です。
当社の展示台数は30台位だから、在庫管理なんて特に必要ないよ、なんて声が聞こえて
きそうだがそんなことは、決してない。
因みに、昨日現在の平均在庫日数は何日だろうか?
あるいは、展示車ごとの在庫日数は何日になっているだろうか?
こうしたことが間髪入れずに答えられなければ、在庫管理の必要があるということだ。
では、どのように在庫管理をするのか。
パソコンなんていらない。アナログ式で十分である。
白板に「展示日」と「在庫日数」を展示車種別に枠を作り、前日現在までの展示合計日数を
「在庫日数」枠に書き込むだけである。これを毎日行う。
1月15日が展示日であれば昨日(1月31日)までの在庫日数は「16日」となる。いたって簡単なことだ。
これだけでは、いささか能がない。
よりシビアな在庫管理をしていくためには、営業活動とリンクさせることである。
在庫管理は、ややもすると在庫日数を把握すること、と捉えてしまいがちであるが、
そうではなく、目標とする在庫日数までに「売り切る」ことが在庫管理なのだ。
したがって、在庫日数を掴むのは、営業活動にそれをどう反映させるかのためである。
営業とリンクさせるとは、どういうことかと言えば、在庫日数に応じた営業活動を
決めることである。
例えば、在庫日数20日までは「通常販売」とする。21日から30日は、「優先販売」として
全営業マンに長在になる可能性があることの注意喚起をする。
31日から40日は、プライスの見直しをした上で、「割当販車」として営業マンに割り当てる。
該当の在庫車を売ったら、ボーナスインセンティブを支給する。
41日以上は「見切販売」としてアウトレットコーナーに移動し、赤字覚悟で売り切ること。
何もこんな基準を設けないで、30日在庫して売れなければAAに出品してしまえば、
簡単に長在車を造らないで済む。と、考えている方、それは営業マンの営業力を
弱くしてしまう。
30日で売れなければ、会社が処分してくれると思えば、営業マンは売りやすいクルマだけを
売りことに走る。これでは、営業力の向上させることにはならない。
一度仕入れたクルマは、何が何でも「売る=直販する」こうした会社の姿勢と、営業マンの意識が
真の営業力を高めることになるし、結果として在庫管理がうまく回ることになる。
上記の管理基準は、一つの例なので、できれば自社なりのルールを作ること。
単に、在庫日数だけを把握する在庫管理で終わらないこと。
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