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長在車をなくすー5.30日で見切りをつける

2012年02月03日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー5.30日で見切りをつける、です。

長在車を減らす、なくすには長在になる前に、処分することだ。
当たり前のことだが、中々できていないのが現実である。

そこで、在庫30日ルールを設け、長在になる前に手を打つことだ。
つまり、在庫の最長期間を30日として、それ以上在庫しないことにするのだ。

30日が40日でも構わないが、平均在庫日数との関係で、最長期間を設定すればいい。

30日は短いと思うかもしれないが、私のルールとして「売れないものは売れない」という
在庫期間を30日としている。

つまり、30日在庫して売れないものは、売れないモノとして「見切り」をつける、
と言うことである。

こうした指導をすると、帰ってくる反論が、「いつか売れる」という、当てのないあなた任せの
販売である。

問題は「何時か」である。
明日売れるかもしれないし、1年後に売れるかもしれない。それが「いつか売れる」かと言うことだ。

当てのない契約を待っていることで、在庫経費が粗利益を上回ってしまって、販売イコール赤字。
なんてこともある。そうならないために、在庫期日を切るのだ。

30日、一か月であれば、仮にAAでオークションにかけても赤字になるリスクは小さい。
が、30日を過ぎると価格の変動が生じて、赤字のリスクが大きくなる。

30日で売り切るには、今までと同じ展示をしていたのでは無理である。
先ず、展示前加修を徹底し、商品化することだ。

少なくても「1年点検」を実施し、エンジンオイルとバッテリーは新品にしておくことだ。
その上で、車種とターゲットによって「カーナビ」を取り付けておく。リスクがあるというのであれば、
販売条件に明示しておくこと。

あるいは、ETCやエコタイヤなどを取り付けて、購買意欲を刺激するのだ。

こうした商品化は、展示車に魅力を増やすだけではなく、価格競争に巻き込まれないためでもある。
今やネットで価格を下調べしてから来場し、値引き交渉に臨む客が増えている。

ある程度は応じても、相見積の出し合いで、叩き合いのような値引き合戦だけは、避けなければ
ならない。そのためにもクルマを比較できないようにしてしまうことが一番だ。

だから、商品化を積極的に行うことが必要である。

長在車は、資金繰りを圧迫するだけではなく、展示場の魅力や営業マンの販売活動にも
悪影響を与えてしまう。

そうならないためにも、一台でも長在車を減らす努力を急ぐことだ。
エコカー補助金が決まって、お客の志向が新車に向かっている現在、長在車対策は販売活性化の
一環でもあり、早急な対応が求められる。



株式会社ティオ
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