おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業と5Sー5.周知徹底する、です。
ルールを守る、こうしたことが指示や注意されなくても、自然とできるメカニックに育てること。
つまり、整理・整頓・清掃・清潔が計画通りに実行され習慣となること。
さらに「継続的に改善すること」などの意味がある。
習慣にするには、どうしたらいいのか?
そのヒントが、携帯電話の充電は、どんな横着もんでも忘れずに行う、にある。
つまり、習慣にするには「必要性を肌で理解する」ことである。
5Sの各段階が、自分自身の仕事において、いかに必要であり重要であるかを
肌で感じてもらうことが、習慣の特効薬なのだ。
ある整備工場の若手のメカニックのキャディーを見たら、ハンドツールが盛りだくさん
の状態であった。彼は、主に車検整備を担当している。
このメカニックに、車検に必要な工具だけをピックアップして、このキャディーに積んで
作業して欲しいと頼んで、整備してもらった。
1カ月後に、このメカニックに使用感を聞いたら「作業が楽になった」「作業が早くなった」
「もう元の状態には戻りたくない」と話してくれた。
で、これが整理の意味だと教え、必要な工具をただ置くだけではなく、分かりやすく、取り出しやすく
置くことが整頓であり、毎日終礼後に油などを拭き取って、状態を点検することが清掃であり、
この3Sを繰り返すことが清潔であり、この4Sを自ら進んで行うことが習慣(躾)だと、教えたら
よく分かりました、明日から実行しますといい、その通り実行している。
5Sはルールだからやれ、というのは簡単だが、飽きずに毎日、毎週、毎月、毎年実行するには、
命令だけでは、進んでいかない。
ルールはルールとして、ナゼルールが出来たのか、守ることによって、自分たちにどんなメリット
があるのかを周知徹底することだ。前述の例にあるように、実地で教えるのが習慣化への早道
になる。
躾という文字は、「身」を「美」と書く。
身とは、自分自身のことであり、自発的行動である。美とは、周りを整えるという意識のことである。
つまり、躾とは、自らが進んで良い作業環境を作ることで、三方よしの仕事ができることとなる。
5Sの流れでは、「躾」は4Sを維持させることとして、一番最後になるが、躾の意味で言えば、
最初に「躾」を理解させてから、残りの4Sをスタートさせてもいいのかもしれない。
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