おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車販目標台数の決め方ー1.前年比アップ目標から抜け出す、です。
今月も10日で年度の上半期が終り、来月からは下半期に入る。
この時に、目標の修正が行われるのが慣例になっているではないだろうか。
上半期の目標に未達の自動車営業マンには、当初の下半期の目標に、上半期のマイナス分を
プラスするし、達成者には初期の目標か、若干の上乗せをし調整して決める。
ところで、年初に決めている車販目標台数は、どのようにして設定されているだろうか。
私の知りうる範囲では、前年実績をベースにして、プラス5~10%程度アップの範囲で設定
されている。
この「前年比実績設定方式」って、自動車営業マンの実力を反映した
合理的な目標設定の方法なのだろうか。
例えば、前年実績がラッキーが続いてバブル実績になっていたり、逆にアンラッキーが続いて
実力以下の実績になっていれば、従来の方法で導き出された目標台数は、不合理な目標と言わざるを得ない。
合理的にするには、少なくても3年分の実績を平均実績として、ベースにしなければ、
ならない。理想的に言えば5年分ぐらいの実績値が欲しい。
数値的には、過去の実績を加味して設定するのも一つの目標設定方法には、
違いないが、どうも設定方法が合理的でない。
目標とは、単に数値だけを設定するのではなく、以下の通り2つの要件が必要だ。
一つ目が「頑張れる目標」であること。
頑張れる目標とは、背伸びをして手を伸ばせば達成の望みがあり、根拠が明確な目標のこと。
目標は、高いに越したことはない。しかし、見ただけで希望を失うような高い目標は、やる気を
萎えさせてしまい、目標ではなくなってしまう。
また、目標値の設定方法が不明確で、かつ根拠が示されていない目標は、頑張る意欲が
湧いてこないし、前向きな行動に結びつかない。
二つ目が、「成長できる目標」である。どのようにアクションすればいいのか。そのことを通して
自分の短所・長所が見える目標であること。
だから示された数値と同時に、「営業方針」や「活動指針」などが一緒に提示される目標でなければ
ならないのだ。数字だけ示して、後は自分たちで達成の道筋を考えろ、では成長はおぼつかない。
そこで、従来の前年実績方式から、新しい設定方法を考える時期ではないだろうか。
例えば、担当するエリアの車販ポテンシャルから設定する方法や、在庫回転から設定する方法
が考えられる。
これらについて次号で紹介する。
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