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車販目標台数の決め方ー3.在庫回転からの目標設定

2011年09月22日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車販目標台数の決め方ー3.在庫回転からの目標設定、です。

自動車営業マンの目標台数の決め方に「回転率」を用いる方法がある。
平均在庫が40台としたときに、在庫回転率が0.5であれば台数目標は20台になる。
回転率が0.8であれば32台の台数目標になる。

回転率とは、投下した資金の回収効率を見た指標である。回転率0.8とは、在庫日数に直すと
37.5日になるし、0.5回転であれば60日になる。この在庫日数は、資金を回収する期間である。

つまり、「資金繰り」や「資産の金利負担」「不良在庫」などの管理ができることが、
在庫回転率からの目標台数設定のメリットなのだ。経営の効率からみた目標の立て方では、
一番合理的な方法と言える。

回収効率とは、在庫コストと比例することになる。
仮に、一台に係る在庫経費一日当たり1,500円としたならば、37.5日の場合は56,250円の在庫経費となる。
60日であれば90,000円となり、その差額は33,750円になる。40台の在庫であれば1,350,000円となる。

早く売らなければならない理由は、在庫コストを小さくして、営業利益を多くするためにだ。
だから、不良在庫を減らす管理ができる回転率から目標台数を決めるのが、一番合理的と言える。

何らかの方法で目標台数を求め、それをもとに回転率を目標にする手もある。
40台の在庫台数の中古車店の目標台数が28台としたならば、回転率は0.7になる。
この「0.7」が回転率の目標になるのだ。

回転率を使って目標台数を決めたならば、回転率と在庫期間についても「目標」として、
自動車営業マンに明示すること。当然だが、一日当たりの在庫経費についても周知しておくことだ。

市場規模からの目標設定と、回転率からの目標設定と言う、二つの目標の設定方法をご紹介した。
売れない、売りにくい時代にあっては、従来の「過去実績×(1+α)」という、「過去実績」を基準にした
目標設定の常識から抜け出す時である。


株式会社ティオ
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