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整備作業と5Sー5.周知徹底する

2011年09月30日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業と5Sー5.周知徹底する、です。

5Sの最後「躾」とは、不要物を放置しない、定位置を崩さない、丁寧に初期清掃する、
ルールを守る、こうしたことが指示や注意されなくても、自然とできるメカニックに育てること。

つまり、整理・整頓・清掃・清潔が計画通りに実行され習慣となること。
さらに「継続的に改善すること」などの意味がある。

習慣にするには、どうしたらいいのか?
そのヒントが、携帯電話の充電は、どんな横着もんでも忘れずに行う、にある。

つまり、習慣にするには「必要性を肌で理解する」ことである。
5Sの各段階が、自分自身の仕事において、いかに必要であり重要であるかを
肌で感じてもらうことが、習慣の特効薬なのだ。

ある整備工場の若手のメカニックのキャディーを見たら、ハンドツールが盛りだくさん
の状態であった。彼は、主に車検整備を担当している。

このメカニックに、車検に必要な工具だけをピックアップして、このキャディーに積んで
作業して欲しいと頼んで、整備してもらった。

1カ月後に、このメカニックに使用感を聞いたら「作業が楽になった」「作業が早くなった」
「もう元の状態には戻りたくない」と話してくれた。

で、これが整理の意味だと教え、必要な工具をただ置くだけではなく、分かりやすく、取り出しやすく
置くことが整頓であり、毎日終礼後に油などを拭き取って、状態を点検することが清掃であり、
この3Sを繰り返すことが清潔であり、この4Sを自ら進んで行うことが習慣(躾)だと、教えたら
よく分かりました、明日から実行しますといい、その通り実行している。

5Sはルールだからやれ、というのは簡単だが、飽きずに毎日、毎週、毎月、毎年実行するには、
命令だけでは、進んでいかない。

ルールはルールとして、ナゼルールが出来たのか、守ることによって、自分たちにどんなメリット
があるのかを周知徹底することだ。前述の例にあるように、実地で教えるのが習慣化への早道
になる。

躾という文字は、「身」を「美」と書く。
身とは、自分自身のことであり、自発的行動である。美とは、周りを整えるという意識のことである。
つまり、躾とは、自らが進んで良い作業環境を作ることで、三方よしの仕事ができることとなる。

5Sの流れでは、「躾」は4Sを維持させることとして、一番最後になるが、躾の意味で言えば、
最初に「躾」を理解させてから、残りの4Sをスタートさせてもいいのかもしれない。


株式会社ティオ
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