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整備作業と5Sー3.初期清掃で正常を保つ

2011年09月28日 | 生産・作業全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業と5Sー3.初期清掃で正常を保つ、です。

今回は5Sの「清掃」だ。
清掃と聞くと、掃き清めるとか汚れを拭き取る、などのイメージがある。
現に、清掃作業と言えば、必ず「箒」と「雑巾」がつきものだ。

確かに、ゴミや埃を掃いたり、拭いたりして、綺麗な状態にし、衛生的な作業環境を保つことや、
機器の正常な動作を確保したりすることが「清掃」の意味に含まれるが、5Sでは「点検」の意味合いの方が強い。

つまり、清掃は工場設備や道具類の見た目を綺麗にすることではない。
「清掃は点検なり」といわれるように、清掃によって工場設備や道具類の潜在的な不具合
(摩耗、詰り、ゆるみ、亀裂、油切れなど)を発見し、処理することに本当の狙いがある。

これを「初期清掃」という。
箒や雑巾を持って綺麗にしつつ、潜在的な不具合の有無をチェックし、適時処置をすることだ。

清掃する対象物によっては、通常の清掃道具以外のレンチや潤滑油などを持ち歩いて、適時点検を行い、
必要に応じて増し締めしたり給油したりすること。

整備作業における清掃は、不要作業と作業手順を見直ししたことが、正しく実際に行われているかを
確認することだ。

新人で、初めから合理的な作業を行い、変な癖がないのならいいのだが、ある程度経験したメカニックの
場合、従来の慣れ親しんだ作業手順などが体に染みついていて、新しいやり方へスムースに移行できない、
ケーズもある。

こうしたことが実際に起きていないのか、また、新しいやり方に不都合がないのかを確認することが
清掃になる。


株式会社ティオ
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