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整備士に育てるー4:安全な作業のやり方

2010年08月19日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備士に育てる-4:安全な作業のやり方、です。

整備作業は、とても危険を伴うものだ。ベルトに指が挟まれて切断なんていうこともある。また、リフト作業中にクルマが落下して、亡くなる事故も毎年発生している。

こうしたことが起きるのは、基本を忘れた作業と、作業の慣れからくる注意の散漫だ。

安全な作業の基本は、作業姿勢がある。
作業姿勢の基本は、「作業バランスのとれた基本姿勢を維持し、必要な場合は十分な支えを確保する」ということ、と「自分の位置が容易に変えられる」こと。このことをみっちりと叩き込んでほしい。

また、作業は「左から右へ」「上から下へ」行うと、楽に作業ができると同時に、見落としなども減らすことができる。

次に以下の安全作業の基本を徹底して体得させてほしい。
1.身だしなみ
 ・帽子の着用
 ・作業着の着用(夏場も基本的には長袖。袖まくりは厳禁)
 ・安全靴の着用(踵踏みは厳禁)
 ・保護具の着用(保護メガネ、遮光メガネ、ゴム手、防塵マスク、ヘルメットなど)
 ・紐類(タオル類も)はむやみに出しっぱなしにしない

2.作業姿勢
 ・作業は体の正面・胸の位置で行う
 ・片手作業は原則禁止
 ・背伸び作業は行わない(高いところの作業は脚立を使う)
 ・片足立ち作業は行わない
 ・重量物を持つ場合は、手で持ち上げるのではなく、腰をかが
  めて胸で持ち上げる

3.リフト操作・作業
 ・規格以上の重量を乗せない
 ・リフト下段で左右・前後のバランス確認をする
 ・声掛け確認操作(リフトアップします。リフトダウンします、リフト停めます、ロック確認OK、リフト下人なしOKなど)
 ・リフト操作中はリフトから目を離さない
 ・リフトコントロールを持ったままの作業厳禁
 ・クルマの前後、左右の片上げ使用厳禁
 ・その他機械工具商社・メーカーの取り扱いを確認

この他に、ジャッキ作業、高所作業、溶接作業、グラインダー作業などの基本もあるので、しっかりと体得させることだ。

仮に、上記項目に外れたことを行っていた場合は、罰則を適用するぐらい厳しい徹底さが必要だ。怪我をしてしまったら、後の祭りだ。


株式会社ティオ
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