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整備士に育てるー2:しつける

2010年08月17日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備士に育てる-2:しつける、です。

しつける?なんだー。

しつける=躾ける、とは整備技術以前のことで、以下のことを指す。
 ・身だしなみ
 ・ルール
の2つ。

この2つは「職人」ではなく、整備士になって欲しいための躾けである。職人が悪いわけではなく、職人という気質を持ち合わせつつ整備士であって欲しいのだ。

職人として整備技術に拘って、何時までも技術者を追い求めるのは、必要なことであるが、職人という技術者バカになっては半人前までしかない。一人前の技術者は、整備技術は優秀なのは当たり前で、それにプラスして「人間性」も持ち合わせていなければならないのだ。

そのための躾けである。
躾けとは、人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など習慣に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること、とWikipediaに書かれている。

決められたルールや作法を、しっかりと実行できるように体得させることだ。だから、先輩や上司の日常の立ち振る舞いや言動がとても大事になる。

元々できている人もいるが、基本的には育った家庭や地域の規範に根差している場合が多い。その躾けが会社の規範と合致していれば、特に必要ないが、多くの場合に多少なりともズレがある。

そのズレを修正していくのが先輩であり上司なのだ。先ずは、身だしなみである。整備士も今や引取・納車だけではなく、立会い車検などででお客さまの前に出る機会も多くなっている。

その時に、お客さまから好印象を得るには、外見が何よりも大事だ。最初の3秒でイメージが作られてしまう。その3秒に耐えられるには、作業着と名札を正しく着用し、全体が小ざっぱり健康そうに見えること。

この好印象が、お客さまとコミュニケーションをとるスタートになる。程よいコミュニケーションを取るには、好印象を持たれることが必要なのだ。だから、身だしなみに拘ってほしいのだ。

次に、ルールだ。個人工具はもちろんだが共用工具においても、整理を心がけ、常にあるべき状態をキープできるように、使ったら元に戻す、汚れたら清掃する、散らかっていたら清潔にする。こうしたことが自然とできるように躾けることだ。

また、朝礼時にラジオ体操を行うような場合にも、ダラダラとだらしなく行うのではなく、キビキビとハツラツと行うように、厳しく躾けることだ。

ラジオ体操は仕事ではないなどと、適当にやらせていると、それが根っ子になって、身だしなみも崩れてくるし、工具の後片付けもできない整備士になってしまう。

躾けができるようにって、整備技術も一人前になれば、整備士から整備師に変身することができる。


株式会社ティオ
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