うたた寝をしていて、ふと、眼が覚めた。
自室の椅子にいつものように座っていた。愛用のPCの上蓋があいていた。よく見ると、右肩にblogを始めて1500日の字が読めた。格子越しに見える庭も何時しか、うたた寝をしているうちに冬の弱い陽射しに戻っていた。無性に歩きたくなった。
私は訪問と通所のリハビリを週に月と水と金の3回もお世話になっている。「こんなにも~・・」何を言わんか、ただ歩きたいからだ。勿論、病の症状の痺れや硬直が緩和されるのもねがいながら・・・。
よく、こんなセリフがある。「見ると聴くとはお~違い。この言葉通りを味わっている。このリハビリとはデイサービスが運営する介護サービスなのである。
或る通所の午後の半日を紹介してみよう。
昼近くになり、筋肉も潤み体調も上向いてきた。着替えに時間が掛かるので早めに着手する。11時半頃に電話がなる。「13時15分頃お迎えに伺えます」と連絡が入る。昼食を済ませ、薬を飲み、靴を履き、帽子を被り、杖を手にゆっくりと玄関の重い扉を押し今日のはじめての外気を吸う。駐車場に降りる介護手すりを掴み階段を8段降りた。もう35数年にもなろうか木肌が露わになった山藤を潜り迎えの車を待った。
車の到着をスタッフ全員でお出迎え。賑やかな歓迎ムードだ。コートを脱ぎ手を消毒洗浄、口のうがいを済ませ入室。自席が毎回変わる。と、言うことは話相手が変わること。病状も違えば介護認定も違う。当然ながら年齢も幅がある。いつしかお世話になって半年が過ぎた。来ている方はお爺いちゃん、お婆ちゃん共に80歳前後に集中している。お爺ちゃんの男性は多い日で30%と寂ものだ。ここで面白いことに気がついた。女性には年齢を伺うのは失礼だった筈だ。それが年齢の高い人ほど率先して「お歳はお幾つなのですか・・」と聴く。「昭和8年の84歳です。学校は旧制でした・・」そうですか「私は昭和9年の83歳の新制です。お姉さんですね・・」と・・話が弾む・・・。新参者でも情報が入って来る。「あの方は96歳の女医さんですよ」には驚いた。女性軍は確かに我慢強い。手術の後遺症で両脚を杖で支えてひとり暮らしとは・・・。痛みもあるとか・・。
そうこうして、朝の挨拶に始まり、まず座りながらの準備体操そして口腔体操が始まる。下肢鍛錬には5基のマシンによる個人レベルに合わせたマシンによる鍛錬強化更に、バイクマシンで自分自身の体調に合わせて両脚で加速させ5分間に走れる距離を心拍数、スピード等のバランスをはかりながら走行距離を伸ばすマシーンもあり競争心をたぎらされる。一番好んだのは天井からつり下がるレッドコードと呼ばれる2本の綱をつかっての屈伸運動がすこぶる性にあったようだ。
西日の入射が強いが明るく気分を高揚させてくれる下肢鍛錬室で最後の「脳タレ」が始まる。間違い探しとクロスワードだ。どうも愛称がよくない。こうして半日が自嘲しながら、楽しみながら弱いながらも陽が伸びた中を来た時と同じ道を同じ場所に座って自宅まで送って頂きリハビリの通院は終わった。
PCを打ち終え机の端に置いてあるパンフレットに眼がいった。
「遺言信託」と表題に印字されている。無言の圧力を感じた。
終わり
実態を、垣間見ることが出来ました。
少ない男性の一人として、精一杯・・頑張って
男tiburontaここにあり・・とご活躍ください
遺言信託・・しっかり理解の上で、挑戦して
みてくださいね軽々に信託銀行の餌食に
ならないでくださいね