年末年始のブログは少し趣向を変えて、過去に訪ねた万葉歌人「柿本人麻呂」ゆかりの地や歌碑などの紹介を。スタートは12年前に参拝した「柿本神社」から。
江津市都野津町に鎮座される「都野津柿本(つのづ かきのもと)神社」。御祭神は『柿本人麿(かきのもとひとまろ)・依羅娘子(よさみのおとめ)』。
「創建年代は不詳。人麿公の妻:依羅娘子の末裔という井上氏によって、人麿・依羅娘子の寓居跡(姫御所とも)に創建された神社である」境内案内より。
かってこの地には、一画を覆うほどに枝を広げた松の巨木があり「柿ノ本人麿ゆかりの松」とよばれていました。在りし日の案内には「都野津の人麿松は「塚松」「歌聖松」「神様松」などと呼ばれてきた。柿本人麿がこの地に仮寓した記念に植えたという口碑によってこの名がある。樹皮が薄く一見赤松のそれを思わせるようなのも大きな特徴である。樹齢 推定800年以上・高さ十三メートル。」
1997年に松枯病に犯され枯死した人麿の松。
私たちが参拝した折には「人麿の松・二世」がしっかりと枝を伸ばしていました。何百年かの後、人々がこの松を仰ぎ見て都野津の歴史に思いをはせる日が来ることを願って・・
「柿本人麿」が石見を離れ、都に向かう折に妻を想って詠んだ歌。
【石見乃也 高角山之 木際従 我振袖乎 妹見都良武香】(石見のや 高角山の木の間より わが振る袖を 妹見つらむか )
「意訳:石見の国の高角山の木の際から、わたしの振る袖を妻は見てくれたであろうか。」江津市のほぼ中央部にある、牛の背のように連なる標高470mの高角山。中腹にある高角山公園には、人丸神社と、人麻呂と依羅娘子の銅像や歌碑などがあるとか・・いつか行って見ようねと話したのが何時の事だったのか・・・・もうすっかり忘れてしまった・・・事にしよう。
訪問日:2011年5月15日
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今年も残すところ16時間、振り返れば随分といろんな事があったのだけど、では何が?と問われて「あれ・これ」と挙げられるほどの思い出はありません。可もなく・・不可もなく・・それは考えようによってはとても幸せな事なんだろうと思います。
今年一年、いつも温かいフォローやコメントを頂き 有難うございました。迎える明日が私の大切な皆様にとって、より良きものでありますように。
2023年 大晦日 tibineko:拝