車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

星宮(ほしのみや)神社 in 岐阜県郡上市美並町

2020年05月20日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

郡上市美並町高砂に鎮座される「星宮(ほしのみや)神社」。御祭神は『明星天子(虚空蔵菩薩)』
『明星天子』は金星を指し、「明けの明星」とも呼ばれ、『虚空蔵菩薩』の化身・象徴とされています。まさに「星宮」に相応しい御祭神といえます。

「高賀山を囲む高賀六社の一社。粥川谷(長良川支流)にある。社伝によると、天暦年間(947年 - 957年)、この地に妖怪さるとらへびが住み付き、村人に危害を加えているのを聞いた朝廷は、藤原高光をこの地に遣わせ、妖怪を退治した。この時、高賀山大本神宮大行事神社(現・高賀神社)を再建し、七昼夜妖怪退治の祈願をした。その後、高賀山麓の六ヶ所に神社を建立、星宮神社はこの高賀六社の一つとして創建された。藤原高光に善貴星という神が粥を施した地とされる。高賀六社とは、高賀山を主峰とした山(瓢ケ岳、今渕ケ岳、片知山など)の山麓にあり、高賀山を囲む六つの神社をさす。」境内案内

「虚空蔵菩薩は、幸福や知恵を授け、人々の願いをかなえてくれる菩薩である。この信仰は白山を開いた泰澄大師が虚空蔵菩薩求聞持法を修したことによるもので、石微白(いとしろ)・中居(ちゅうきょ)神社の信仰が広がり、平安時代末期に虚空蔵菩薩を本地仏としてまつるようになった。そして虚空蔵菩薩を明星天子としてまつることから星宮と称するようになり、その別当寺が粥川寺であった」。境内由緒書

 木の香りも新しい拝殿は2001年の造営。拝殿正面には『虚空蔵菩薩』の御真言が貼られていたので、いつものニ拝二拍手一拝ではなく、御真言を唱えての仏式参拝としました🙏🙏。

参道から神域を守護されるのは、昭和2年(1928)1月建立の狛犬さん一対。 近江地方に良く見られるお顔立ちで、阿は鞠を、吽は仔狛を手に遊ばせています。

境内には『不動明王』を本尊として祀る「不動堂」があり、また「星宮神社」の御神体そのものが『虚空蔵菩薩像』である事、社宝として平安時代 ~鎌倉時代の懸仏を有するなど、廃仏毀釈以前の神仏習合の形が見事に残されています。

「不動堂」の前に建立されている「宝篋印塔」。二段に作られた「塔身(とうしん)」の上部には「仏坐像」が、下段には「種子(しゅじ)」が刻まれています。(「種子」は、密教において仏尊を象徴する一音節の真言で、種子真言とも言います)

境内に奉納されている祈願絵馬には「星宮神社」「虚空蔵菩薩」の文字が並び、中央に「左鎌」が打ち付けられています。案内によれば、双生児が生まれた時、一方が左遣いとされており、双生児の大碓命と小碓命のうち大碓命が左遣いであったことに由来する。その為、所願の成就を祈る時に左鎌を奉納していた。」・・・という事ですが、説明文の真意が今一つ理解できない😔❓

境内の何処かにあった筈の「亀の背に乗った円空仏」の湧き水。近くを流れる「粥川谷」の水は、岐阜県の名水50選に指定され、ほんのりと口中に優しい冷たさです。

参拝日:2012年5月21日

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御神名一口メモ

『大碓命(おおうすのみこと)』、第12代景行天皇の皇子で「小碓尊(おうすのみこと)=日本武尊」の双子の兄で左利き。東征を嫌がり隠れた為、美濃国に封じられ「身毛津君」「守君」の祖となった。


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