昨日に続いて「白山中宮長滝寺」の境内から。「長滝白山神社」拝殿近くには、天保4年(1833)に建立されたという「宝篋印塔」があります。傍らの説明に寄れば、「石工は信州在の甚内親子」「四面に描かれた梵字と経文は『豪潮律師』の筆による」とあります。
「宝篋印塔」の近くに建立されている「忠魂碑」、降り注ぐ日差しの柔らかさになぜか心を打たれます。
境内の一角に佇む銅像の主『三島榮太郎』は、明治30年まで二日町村(現:郡上市白鳥町二日村)の村長を務め、後に岐阜県議会議員を勤めた人物。彼の著書に「白山中宮元別当天台別格長滝寺略縁起」があり、銅像はその関連で建てられたのかもしれません。
「長滝白山神社・若宮修古館」は、代々白山中宮長滝寺の社家を勤めた「若宮家」の建物。現当主は40代目の宮司を勤めておられるそうです。
若宮家住宅母屋は天明5年(1785)築の建築物で、昭和38年(1963)に県指定文化財に指定。同年に、増改築がなされ、若宮家に伝わる美術工芸資料、民俗資料が一般公開されています。
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「道の駅:白山文化の里 長滝」の直ぐ近くに、「白山文化博物館」があり、館内には、国の重要文化財を含む文化財をはじめ、郡上一揆に関する歴史的資料などを展示。建物は、登拝する禅定道(ぜんじょうどう)の一つ、「美濃馬場」と、白山をイメージした外観で、はるかに白山を望む姿は、まさに白山信仰の町ならではと言える姿。
「禅定道」とは、霊場とされる山頂に登るまでの山道の事で、その起点は修行の起点でもあり、その地を馬場(ばんば)と呼びます。白山信仰では、この美濃馬場(長滝白山神社)の他に、加賀馬場(白山比咩神社)、越前馬場(平泉寺白山神社)などがあります。
長良川の堤防近く、約13m四方の台座の上に「泰澄大師頌徳碑」が建立。高さは約10mの碑石には、市内白鳥町曽部知で産出された石が使われたそうです。
傍らの説明に「大澄大師(682~767)は、越前国麻生津の出身で、奈良時代養老年間に白山を開き長滝寺及び長滝白山神社を創建した白山開山の祖である。」といった事が記されています。
訪問日:2012年5月20日&2018年10月13日
「長滝白山神社」の例祭としてほんの少し触れた 「花奪い祭り」、その様子が「道の駅:白鳥」の記念スタンプにデザインされています。背景に描かれているのは「白山三峰」とされる「御前峰・剣ヶ峰・大汝峰」。陽と月がこのデザインに、より趣を与えています。
ところで「道の駅:白鳥」、2018年6月に「道の駅白山文化の里 長滝」に名称が変更されていました。記念スタンプのデザインは「白山のご来光」かな?
2012年5月と2018年10月の郡上市の車泊旅では、こちらの道の駅にて車中泊をさせていただきました。ご亭主殿がお土産に買った「特別純米酒:元文」は、帰宅後暫く楽しんでいたようです。適度に車の往来がありながら、それが途切れると聞こえてくる長良川の水音。やさしい水音を子守唄に眠った事が、今も懐かしく思い出されます。
車で旅をする私達にとって、こうした施設は本当にありがたく大切な場所です。
改めて、その折は有難うございました🙏🙏
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