白い袋がターンテーブルの上で、コロコロ。袋も回る、台も回る、目も
茶葉の発酵を止める為に、大きな熱風の出る機械の中で熱を加え、そこから出てきた茶葉を白い布で包み、絞り上げ、丸い形にして、ターンテーブルの上にセット。コロコロまわし、また茶葉を温風機の中へ。これをひたすら繰り返す職人さんたち。
1つの白い塊は、なんと16キロ。茶葉だけで16キロ。ずっしるとくる重さです。
その作業を数時間繰り返し、「全球」と呼ばれる茶葉の形に仕上げます。
摘んだ茶葉をここまで一気に仕上げる為、4人1組の職人さんたちは三交代制。
茶摘の時期には、山の茶畑にある製茶工場に寝泊りし、詰まれた茶葉をひたすら製茶する日々。重労働で、技術と勘も必要で、季節になると、近郊の村から決まった職人さんたちがやってくるそうです。
酒造りの杜氏さんみたいですね。
製茶工場のオーナーは、職人さんたちが快適に仕事をしてもらえるよう、おいしい料理や休憩のときのおやつなど(朝昼晩のほか、10時と3時のおやつと夜食、1日6回。)で労います。
こんな山奥でも蔡さんは手作りするんです。
これがまたおいしい。この写真は、おじゃました日に作っていただいたもの。
これぞ台湾おふくろの味。おいしかったですよ。
蔡さんがこれないときにはお弁当を配達してもらうそうですが、山奥なんで1個につき10元の送料がかかるんですって。でも1回に頼む量が100個とか大量なんで、ふもとの町からせっせと配達しにくるようです。
タバコにビンロウ、お酒も必需品。
ここで、私は、人生初ビンロウ体験。葉っぱの味は、パセリ。そこに水で溶いた消石灰をジャムのように塗って、半分に切ったビンロウに捲いて、くちゃくちゃ。
職人さんたちは、笑いながら私の様子を見て、「これで口紅塗らなくてもいいよ~。」と。
まあ、思ったほど変な味でもなかたけど、これっきりです。
出来立ての高山烏龍茶をいただきました。さわやかな甘みが、口の中
にいつまでも残ります。
それにしても、高山烏龍茶は、場所が危険です。次に来るときは、しっかり保険を掛けてきます。