長野県松本市にある「松本城」(別名:深志城 ふかしじょう)に登城しました。
2日間滞在し、快晴と曇りの松本城を見ることができました。
現在、外壁の改修工事をおこなっていて
足場や養生シートが掛かった状態になっていましたが、天守閣には
大きく影響がなく、美しい姿を見ることが出来ました。
松本城の天守閣の構造は、「層塔型の5重6階」の木造。
寄棟を積み重ねていく(塔のような)層塔型のスタイルになります。
松本城の天守閣の面白いところは
お堀の南面から天守閣をみると屋根勾配も少しゆるく見えて
まるでどっしりとした「望楼型」にみえ、
中庭の東面からみると、上に伸びるようにスラッとした
「層塔型」であることがよくわかります。
文章だとわかりづらいので写真で比べてみます。
どっしりと見える堀のある南面からの天守閣
スッと上に伸びるように見える中庭の東面からの天守閣
同じ天守閣なのにどっしりと見えたり、スラッと見えたりとても面白い天守閣です。
写真では気が付きませんでしたが実際に天守閣に近づくと、この特徴がよくわかります。
この破風が目の錯覚を起こさせて、スラっとした「層塔型」の松本城を
まるでどっしりとした「望楼型」のように見せているようです。
石垣は、自然の石を積み上げていく「野面積」です。
松本城の天守閣部分は、勾配が緩く反りのない低い石垣でした。
シンプルなスタイルです。
天守閣内は、現存する木造12天守閣の1つだけあり
木造の太い梁や柱が多用されていました。
白漆喰の壁と黒漆喰塗りの下見板や狭間の
ホワイト&ブラックの外観は、太陽の傾き加減で微妙にかわる表情をみせます。
特に今回は、2日間のうち快晴と曇りの色々な表情の天守閣をみることができました。
曇り空の下で重厚に見える
快晴のもと陰影が美しい。
夜のライトアップで暗闇に更に映える白漆喰と黒漆喰塗の壁。
天守閣からみたお堀の様子、南アルプスを見ることができます。
国宝の松本城。
漆黒の美しい天守閣を楽しめるお城でした。