少し前になりますが、姫路城に登城しました。
姫路城は、現在修理の45年ぶりの大工事中で作業工程を間近でみることができると
いうことでワクワクしながらの登城です。
主な工事の内容は、
傷んだり汚れたりしてしまった漆喰の壁の塗りなおし、屋根瓦の葺き直し(ふきなおし)
などを中心として2009年から2014年まで5年間をかけて行う大工事です。
天守閣部分は、足場や見学スペースを兼ねた素屋根が組まれて天守閣は、すっぽりと
覆われています。 外壁部分にはうっすらと天守閣のイメージを模しています。
天守閣の工事等では、養生のシートにコテコテのイメージを描いたりまわりの雰囲気を
全く無視したものであったりする場面をみるのですがさすが世界遺産というべきか、
実物の天守閣を模したイメージ図と全体に色味を薄めにあわせてまわりのイメージを
極力崩さないきめ細かい配慮が感じられます。
天守閣を覆う素屋根は、8階建となっていて8階と7階が見学スペースとなっています。
(参考:姫路城大天守閣修理見学施設HPより)
エレベータで8階からの見学。
天守閣の最上部を見ることができるスペースです。
主に「屋根修理」を見学することができます。
見学スペースの上部には、工事工程の動画が流れています。
詳しく分かりやすい内容でじっくりと見てしまいました。
すべて見ませんでしたが、すべて見るとかなりの時間になりそうです。
入場制限がかけられているので人ごみで見学できないということがなくじっくりと
納得するまで見学できる仕組みになっています。本当によく考えられています。
天守閣の反対側からは外の景色をみることが出来たのですが、天守閣に夢中で景色を
みることを忘れていました。
次は階段をおりて7階の見学スペースは、主に「漆喰壁の修理」の工程を見学することが
できます。壁、破風部分などを間近で見ることができました。
7階からは1階までのエレベータ内部はガラス張りになっていて天守閣の様子を
みることができます。運良くガラス側に立つことができたので動画を撮ってみました。
(周囲の方の声がはいってしまいましたが参考までに)
姫路城大天守閣保存修理.MOV
最後1階の見学スペースは、修理の概要や歴史工事の工程のミニチュアなどが
展示されていました。ミニチュアにすることで俯瞰して状況を確認できるので真横から
見たイメージをより咀嚼して理解することができます。
天守閣から少し離れた「りの一渡櫓」では、保存修理工事にともなう出土品や
部材、古い瓦などが特別公開されていました。
「櫓」自体、築城以来一度も一般公開されたことがなく
今回の保存修理期間中の限定公開になります。ここも見逃せませんね。
別名:白鷺城とよばれる美しい姫路城の天守閣を見ることはできませんが
保存修理自体が当分行われることはないと思われます。
と言うことは・・天守閣を真横から見ることができるなんてもう出来ないかもしれません。
そして今回の登城により完成後の楽しみがより大きくなりました。
2014年までまだ期間があるので少し経過して異なる部位の修理も見たいとおもいました。
お城ファンの方は、修理期間中に一度登城してはいかがでしょうか?