ホリデイ現役添乗員日記

近畿日本ツーリスト ホリデイ現役添乗員が新鮮な情報をそのまま皆様にお伝えします

教会コンサートのおすすめ

2012-01-11 21:57:03 | ホリちゃん北欧
ホリちゃんです。ヘルシンキのテンペリアウキオ教会の話題です。昨年末、クリスマスシーズンの寒いときに、フィンランドへ行きました。フィンランドと日本を結ぶ飛行機はフィンランド航空しかないので、どんなツアーも最後はヘルシンキに滞在してヘルシンキから日本に帰るか、あるいは、地方都市から乗り継ぎでヘルシンキを経由して日本に向かうことになります。ホリちゃんの行ったツアーは、ヘルシンキに最後一泊し、泊まったホテルから歩いて行けるということで、最後の晩は、テンペリアウキオ教会で夜
コンサートがあることを知っていたので、わくわくしながら行って楽しんできました。

     

教会の周りは普通の住宅地で、中央駅やショッピングに便利なメインストリートや繁華街が目と鼻の先です。それでいて、教会の周りは昼も夜も静寂を保っています。テンペリアウキオ教会は、13mの岩盤をくりぬいて創った岩窟教会で、岩盤に隠れるように目立たず建っているので、屋根の上の十字架をみなければ、教会とわかりにくいのです。しかし、中は、天井の周囲がガラス張りで360度パノラミックな構成で、これが類まれな音響効果をもたらすのです。前にもこの教会でコンサートを聞いたことがありますが、その素晴らしさに魂を洗われる思いでした。

      

       

昼間は日曜午前を中心にミサを行っていて、クリスマス・シーズンでしたから、夜のセレモニーに続いてコンサートが毎日のように行われていました。「G線上のアリア」やバッハのオラトリオはもちろんのこと、「トッカータとフーガ」、コレッリの「クリスマス協奏曲」など、クリスマスならではの曲目で、北欧らしい、けばけばしさのない、しかし、質の高い演奏を楽しむことができました。

      

閑散としていた教会の中も、演奏が始まった19:00頃には2階席までかなりの人でいっぱいになっていました。

      

このパイプオルガンも演奏になくてはならないものです。設計コンクールを経て、今の岩の中に自然に溶け込むたたずまいに仕上がっていますが、斬新なデザイン、太陽光を自然に取り込むエコ効果と設計上の音響効果の合体は、それ自体が素晴らしいハーモニーとなって聴衆を魅了します。そういえば、合唱団の名前は覚えていませんが、若い男女の混声合唱団によるコーラスも素晴らしいもので、この教会の音響効果の追い風を受け、天使の歌声に聞こえました。

      

この町だけでなく、名もなき地方都市の教会にも言えることですが、教会の主催するコンサートは、慈善事業を兼ねたチャリティー・コンサートが多く、入場料の一部か又は全部が「寄付」されてしまうか、若しくは教会自身の修復等のためのチャリティーの性格をもっています。しかし、それとは無関係に、非常に質の高いコンサートが多く、おすすめです。テンペリアウキオ教会は、マルティン・ルターを教祖とする「福音ルーテル派」の教会です。フィンランド国民の90%が「福音ルーテル派」に属していますからある意味、最も国民的な教会なのですが、その枠を超えて、素晴らしい音楽を提供してくれます。入場料は高々17ユーロで、ベルリン・フィルやウィーン・フィルの本拠地のような超一流のコンサートホールの入場料と比較すると破格に安く、それでいて質が高く、満足度が高いのです。ホリちゃんは、教会主催のコンサートを聞きに行って期待を裏切られたためしがないことから、皆さんにも、ヨーロッパ旅行中、長く、厳しい寒い冬の夜の過ごし方に困ったら、ぜひとも、教会のコンサートを聞きに行くことをおすすめします。

ホリデイツアーに関しては、こちらを参照して下さい。北欧のツアーは真冬も出ています。

      

ブログランキングに参加しています。応援のクリック宜しくお願いします。
      
 にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
にほんブログ村ポチッと

   人気ブログランキングへポチッと

  


最新の画像もっと見る