ホリデイ現役添乗員日記

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モネが創造した地上の楽園~ジヴェルニーの庭~

2012-02-19 10:00:35 | ホリちゃんフランス
ホリちゃんです3月のいちばん最後の日曜日をさかいに
冬時間から夏時間に切り替わります。4月の初めはまだ冬の延長みたいな日もありますが、だんだんと日が長く、暖かくなってきます。と同時に、冬の間休館していた観光地がいっせいにオープンしてきます。旅行会社の新しいパンフレットとともに、再開する観光地はフレッシュで楽しみですジヴェルニーとモネの家もその1つですね

       

ジヴェルニーは、パリを放射状にとりまく「イル・ドゥ・フランス」という地域の景勝の地であり、また、ノルマンディー地方に一歩入り込んだロケーションです。ノルマンディーには、古都ルーアンがあり、ジャンヌ・ダルクが処刑されたところです。モネは、この地で、大聖堂の正面にカンバスを広げ、時々刻々移り行く外観の変化を、「光」の変化に焦点をあてて描きました。

       

情熱と執念は「連作」というかたちで実を結びました。

       

30点あまりの連作は、「光」が主人公です。モネの作品は、四季の変化に富み、花鳥風月を愛でる日本人の感性に合っていると言われます。素材が何気ない日常の風景を扱っているから、何となく敷居が低く、親しみやすく感じることもあるかもしれません。しかし、移ろうものを透徹した「眼」で見据えて、瞬間の変化を捉えようとした情熱と技術は、やはり天才画家の称号にふさわしいものがあります。

       

       

モネは旅の人でした。時には外国へも行きましたが、主に、フランス国内の、それもセーヌ川沿いが気に行って、住居を転々としました。人生の前半は絵も売れず、苦難の連続でした。人生の後半は、ジヴェルニーとともに始まり、ジヴェルニーとともに終わる生涯でした。愛妻や子供たち、セーヌ河畔の風景、大都市の日常の描写、どれをとっても「光」が主人公でした。故郷の港町、ル・アーブルを描いた「印象・日の出」の頃からそれはずっと変わっていません。

       

その集大成がジヴェルニーです。画家として円熟し、「睡蓮」を筆頭とする数々の連作を発表したのも、ジヴェルニー時代です。

       

当時、一世を風びしていた日本の浮世絵や版画の影響を受けたモネは、そのコレクションを情熱をもって集め、自分のアトリエ&家の中をそのコレクションでいっぱいにしました。作品にも、「ジャポニスム」という「日本流」、すなわち日本からの影響が見られます。自らの理想を具現化するために、モネは、庭いじりや花・植物を育てることをジヴェルニー時代に始めています。まるで、野良仕事のような作業と「作品」とを同時並行で行っていきます。庭作りには飽き足らず、隣人の土地まで買い取って、人工の池を作り、睡蓮を浮かべたのが、あの「睡蓮の池」です。

       

       

       

家も庭も、そして睡蓮を浮かべた池、その全体がモネにとっては、「地上の楽園」であり、「理想郷」だったのです。

       

       

       

太鼓橋とよばれる日本的な橋は、いつでも、日本人よりも、フランス人観光客で賑わっています。

       

ジヴェルニーは4月からオープンします。ホリデイツアーでぜひ、ジヴェルニーへお出かけ下さい。

       

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