藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

平和の灯と聖火

2021-03-05 09:05:58 | 日記・エッセイ・コラム

 広島平和公園の慰霊碑に「平和の灯」と言う燈明が点されている。 元広島大学教授「門 秀一」先生が、慰霊碑に祈りをささげる人たちの、心のよりどころをと発案されて、世界中の宗教家と会い、それぞれの宗派の聖火を一つにまとめる事に尽力された。 その聖火の中には、色々なものも含まれている。 原爆投下後、息子の遺体を探しに広島にきた父親が、息子が住んで居たであろう家の、燻ぶっていた火をアルミの弁当箱にいれて、火が消えないようにその周りを焼け残った墨を添えて、柳井の実家まで持ち帰り、その後二十年近く燈明として仏壇で絶やさず点し続けた火や、世界中の宗教団体から送られた聖火があつめられている。 その中には、昭和39年の東京オリンピックの聖火もまた、加えられた。 聖火が加えられるにあたっては、広島の街では激論が交わされた。 そもそも原爆が広島に投下された原因は、ヒットラーのポーランド侵攻が起因であり、そのヒットラーが始めた聖火リレーの火を「平和の灯」に加える事等・・・・。 結果は国の意見で、加えられたが、私は今でも反対である。 一被爆者としてどうしても納得できないでいるのだ。 一時期「平和の灯」奉賛会の役員も経験したが、今もって心に引っかかっている。

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