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 藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

拝啓 大阪市長様

2012-10-22 08:01:02 | 社会・経済

 橋下 徹大阪市長の「週間朝日」問題の記者会見を拝聴していて、市長は「被差別民」の「人権問題」をただ単なる、法律論としてのみ論じており、これを機会に自らが「被差別」の「謂れ無き差別」についての何ら知識が無い事が露呈させたと感じた。この問題について長年勉強してきた私にはそう感じられた。この問題は、特定の「遺伝的疾患者」の「社会的差別感」にも通じており、彼の手法は嘗ての、「開放同盟」の「糾弾闘争」の感じさえ思い起こさせた。

 以前「刺青」職員の調査を強行された時も、この市長の持つ特異性を感じたが、(刺青の歴史を勉強してみると面白い。その歴史は弥生時代以前に遡る)自らが「誹謗中傷」の対象になったときこそ、「差別問題」の根深さを感じ取り、特に大阪市政や国政に、どの様に反映させていくのか聞きたかったが、「朝日新聞」への攻撃のみに終始した姿勢には、聊かがっかりした。「弁護士」という職業意識がそうさせたのかもしれないが、そうした解決法を取ると、問題点は「社会の暗部」に隠され、影で増幅されていく。「被差別問題」や「在日外国人差別問題」の抜本的解決方法は「出てきた釘を叩けばよい」「引っ込めば良い」のではなく、なぜに「被差別」が生成されたのか「何故に差別されるのか」が問題なのではなかろうか。また未だに、何故にこうした形で問題視されるのか、今一度、国民上げて考えてみる必要がある。「被差別」はその歴史を「平安以前」という学者も存在するし、「天皇制」成立以前に既に存在したとする説さえある。「魏志倭人伝」の中に出てくる魏の国に献上された「生口300人」こそは、既に「被差別者」が存在した事を表しているという学者も存在する。「被差別」問題の研究は、現在の「政治形態」、「社会形態」では解決できないとする研究者も存在する。

瀬戸内海には、そうした「被差別者」を現す、「島名」が幾つも存在し、現に嘗て差別を受けてきた。

 そうした現実の中で、「橋下 徹」という一人の政治家は、ただ単に「週刊朝日」と「喧嘩」と「和解」という解決をするならば、彼も又、此れまでの政治家と同じ穴の「狢」と言わざるを得なくなる。

 此れを機会に、現社会で「差別」に苦しむ人々に対し、如何なる「政策を示しえる」のか、私は注目してゆくつもりである。

まずは、「福島」で被爆された人々への、嘗ての広島、長崎での「被爆者差別」を、どう防いでいくのか、「お手並み拝見」する事としよう。

「宣言」程の名文は少ない。皆様も一読されたい。

コメント
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