藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

今日で365日

2012-10-09 15:20:47 | 社会・経済

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四個で百円。リンゴの気持ちになると少し悲しくなる値段だ。

風評被害で福島近隣の「リンゴ」の値段が暴落しているらしい。

買っては来たが、食する人がいない。そこでジャムを作り始めた。

ジャムなら奥様の好物であるからだ。出来上がったら二日ほど寝かし、朝食時に食卓に乗せるつもりである。

そう云えば、ブログなるものを書き始めて、365日、一周年になる。多くの方に力づけられて続いてきた。当初は、私の住む町に眠る石州街道と、雲州街道の史跡を残す運動の為に始めた。しかし、思わぬ事態が私の体を襲い、世に知らしめねばらない事の多い事に気が付いた。それが「アスベスト被害」であった。「知る人のみぞ知る」の世界で、先進諸外国では十分な対策がなされ、アメリカでは製造物責任法の下、製造業者と許可政府の責任が認められて、十分な補償がされている。日本は送れること30年。未だに国は自らの責任を認めていない。時代錯誤もはなはだしく、2005年に始めて全面的使用禁止を法で決めた。決めては見たが、「アスベスト」の検出技術はお粗末で、5%未満の含有物は検出できずに、見過ごされている。他国では既に0.1%未満の検出も可能なシステムを導入している。

言わば日本は、企業にとって「アスベスト天国」であり、市民にとっては、「アスベスト地獄」なのである。

現在政府は、肺癌やその他の癌の原因物質である「アスベスト」を未だに使い続けている。第一に「原発」。代替商品が無いと言う理由で使用している。福島の原発事故は、「放射能事故」でもあり「アスベスト事故」でもあるのだ。想像を絶する「アスベスト」が使用されていた事は間違いない。水素爆発でそれらが大量に飛散した。放射能には半減期が存在するが、「アスベスト」には半減期など無い。

因みに福島で、セシュウムの安全基準が20ミリシーベルトと当初言われた。この基準が何処からはじき出された数値なのか色々調べているうちに、ビキニ環礁の、水爆実験場における被爆者の安全基準を、単に当てはめただけだと解ってきた。この数字にはなんら根拠は無いそうだ。アメリカが数十年かけて、ビキニ環礁の放射能除染作業をしてきたが、この数値を下回る結果が出ないので、この数値での島民の帰還を強制するために作った数値だそうである。安全性についての意見が、アメリカ国内でも二分して、研究者の調整が付かないそうである。

つまりこの数値では危険だという事だ。そして又、どのような技術を用いても放射能除染は、不可能だそうである。風が吹けば、近隣の山から、雨が降れば、河川から田んぼへ。それは「鼬ごっこ」だそうである。ドラマの台詞ではないが、「無駄な抵抗はよせ」と言わざるを得ない。さてこの後始末国はどうするのだろうか。