藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

命の繋がり。

2012-10-06 16:17:47 | 社会・経済

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一昨年の夏、突然に「山椒」の木が枯れた。二十年前に、この家に移り住んだ時、苗を手に入れて植えた物だった。

愛着があったが、仕方がないと諦めていた。「山椒」は、私の好物の一つで、天麩羅や糠床の香り付けなどに重宝していたので、非常に残念であった。

今朝何気なく庭の隅に目を遣ると、其処に小さな苗木が、両手を開くようにして、天に向かって伸び始めていた。「山椒」の子供である。

おそらく、小鳥が「山椒」の実を食べその糞をここにしたのであろう。

木の実には、不思議な習性を持つ物があると聞いた事がある。

発芽するにあたり、必ず一度「動物」に食られないと発芽しない種の物があるそうで、「山椒」も其の内の一種だそうである。

苗木は、挿し木で育てるそうで、その為植えてもその土地に根付くかどうか、時の運だそうである。その点、一度「動物」の体内を通った物は、必ず芽を出すそうである。

理由は至って簡単で、動物の体から排泄される時、必ず肥料となる糞が一緒に排泄されるからだそうである。

自然とは面白き物である。我が家の「山椒」も、その種を鳥によって繋げられた。

ところで、「曼珠沙華」について調べるうちに、ビックリした事に出会った。「曼珠沙華」には、「白華」と「紅華」があるが、どちらも遺伝子は同一で、此れは日本国中の「曼珠沙華」が同じ遺伝子を持ち、一欠けらの鱗辺が、日本に持ち込まれ、それが日本国中に広がった事を示しているそうである。

中学生の頃、生物の先生から「曼珠沙華」の話を事を聞いた記憶がある。

稲作と共に日本に入って来たという話であったが、その理由が面白かったのでよく覚えている。

「曼珠沙華」は、葉も球根も花も有毒である。従って、春、葉が枯れた後、葉が分解されても毒素はその腐葉土に残る。腐葉土を餌として育つ昆虫の幼虫や、ミミズはこの腐葉土では生きていけない。だから、「曼珠沙華」の咲く土手や、畦道には昆虫の幼虫や、ミミズを餌にして生活するモグラや、野鼠が居ない。彼らが居ないと土手やあぜ道は、穴を空けられないので水が漏らない。水が漏らないと、稲がよく育つ。だから人間は、「曼珠沙華」を植えた。という話であったが、真偽の程は私には判らないが、「曼珠沙華」の花が多い地方は過去に朝鮮の地で動乱が起き、日本に逃れ帰化した人々が、住み付いた地方に多いそうである。何れにしても、「日本人」が「朝鮮半島」と無縁でない事だけは確かである。

「竹島」も我々「日本人」と「朝鮮人」とが袂を分かつ以前より其処に存在してきた。嘗てはただ単なる孤島が、今や地下資源の領有を巡っての、分捕り合戦になって来たようで、なんだか浅ましい様に思えるのは、私だけなのであろうか。

コメント
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