WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

怪しいデータのセシウムさん!?

2011年08月12日 | 今日の出来事

まつたけ山の整備活動から帰宅してTVをつけたらビックリ仰天。ニュース一番、「陸前高田の薪からセシウム検出、送り火使用再中止」だと!。なんじゃそりゃ?

疑問1)
最初の薪ではセシウムは検出されなかった!。なのでもしあの馬鹿げた抗議がなければ予定通り燃やされて何事もなかったはず。そもそもの検査自体の妥当性が疑われる。

疑問2)
検出量は1130Bq/kg(たぶん134と137の合計と思われる)だそう。そもそも薪に関する規制値などないのに、中止の根拠はいったい何なのだろう?

疑問3)
使われなかった「怪しい薪のセシウムさん」はどうすんの?ちゃんと密封して六ヶ所村の処理施設で厳重保管、なんてするわけないよね。岩手に送り返す?さもなければどうせどっかのクリーンセンターででもコッソリ燃やしてしまうのがオチ。

食品の暫定規制値ならある。食品によって異なるが、一躍有名になった「セシウムさん」牛肉はそれぞれ500Bq/kgだからまあ、中止の根拠をつかれたらこいつを参考にしたとでも言い訳するのだろうな。

だいたい暫定規制値自体、たいした根拠もなくかなり適当に決めた値でしかない。そもそも、放射線の影響について確実なことなど何も言えない。言えることはただ一つ、0Bq、0mSvでないかぎり例え0.1Bq、0.001μSvであろうが悪影響の起こる確率は0ではなく、その確率は線量が増えるにつれて増加しやがて100%死に至るという事だけだ。放射性物質、放射線を利用するということは必ずリスクを伴うのであり、使用による利益との天秤で判断するしかない。
今回のことで言えば、仮に最初の薪で1000Bq/kg程度検出されたとしても、それを燃やしたところで京都市民にガンが増えたり死人が出るわけでもない。陸前高田市民、被災県民への供養、癒し、元気付け、復興への精神的エネルギーとなるメリットの方がはるかに大きいだろう。

アメリカは放射線影響の人間での実験データが欲しくて広島・長崎を実行したということは、今では常識だ。彼らは福島事故の影響データにも興味津々で、なんとかして調査に関わりデータを得ようとしている。

今回の騒動はまるで、“「風評被害はいかにして醸成されるか」の社会実験”を見ているようだ。

些末な薪の心配なんかするより、本家本元“本当に危ない福島原発”をどうして心配しないのか。東電は12月までにビニールシートで囲うとかお笑いみたいなことを言ってるけれど、とにかく早くコンクリで固めてしまわないと日本中セシウムさんになっちまうよ。