学問の神様、菅原道真を祀った北野天満宮。
平安時代初期、九州の太宰府へ流刑となった学者の菅原道真が亡くなった後、
京都では落雷、地震が続きます。
これは道真のたたりのせいだと、その霊を慰めるため創建したのがここ。
それがいつしか「天神さん」として親しまれ、
受験生の合格祈願で有名な神社として知られるようになりました。
境内のいたるところにいる牛さん。
北野天満宮では、牛は祭神の使者とされています。
菅原道真の生まれが丑年、
亡くなったのが丑の年、丑の日、丑の刻というところから奉納されたのだとか。
他にも、道真は牛に乗り大宰府へ下った、牛が刺客から道真を守った、
道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めたなどいろいろな説もあるそうで。
牛の頭をなでると頭が良くなると信じられているところから、
人の手で磨かれて、ピカピカに光っています。
私のお気に入りの牛さん。つぶらな瞳にやられました
牛と供に有名なのが梅。
境内や梅苑に約50種類、2000本の梅が植えられていて、
梅の名所として知られています。
境内、梅苑の梅はまだ3分咲き。
それでも早咲きの梅を充分に堪能できます。
「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
東から春風が吹く時期になれば
香りを風に乗せて、西の果て九州の地まで送り寄こしなさい、梅の花よ
主人がいないからと言って、春を忘れるなよ
梅をこよなく愛した道真。
主人の心を感じた梅が、一夜にして大宰府まで飛んでいく飛梅伝説。
これにより、北野天満宮の神紋は梅なんだそうです。
境内はとても広く、こんな変わった梅や
かわいい後姿もゆっくり楽しめます。
満開の頃にもう一度会いに行きます