道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

アイゴの調理

2021年10月28日 | 食物・料理
我が家の連中は、危険な作業は爺ジがやるものと定めているのか、刺したり噛んだり喰いついたりする生き物への応対とか、枝切りや鳥の巣撤去などの高所作業、つまり危険を伴う仕事は全て老人の私に回ってくる。何が起こるか予見できないことは、私に任せておこうという魂胆だ。

大変な思いをして仕事を片付けても、「ご苦労様」でも「お疲れ様」でもない。好きな仕事をさせてやったぐらいの感覚だろう。
シルバー人材センターに依頼するような作業を、ひと通りこなしてきたのがいけなかった。家庭内の便利屋である。

同居の息子と4年生の孫(男児)とが、夏頃から釣りに熱中し、この季節、浜名湖の陸釣りで〈アイゴ〉の稚魚を釣ってくるようになった。
この孫は魚料理に関心が深く、釣った魚は全て自分で下拵えをしたがる。煮て美味しいアイゴを食べるのが好きらしい。

しかしアイゴの背鰭・腹鰭・尻鰭の毒針(棘)の除去だけは、妻が「爺ジに任せなさい」と厳命しているので、私がハサミで切り取ることになる。誤って毒棘に刺されようものなら、腕が腫れ痛みで呻吟する羽目に陥る危険な作業だ。万一酷い目に遭うなら孫でなく、夫の方が妻には安心らしい。結婚して60年近くなると、そのようになる。

アイゴ(浜名湖ではシャクシャと呼ぶ)のシーズンが終わることを、ひたすら願っているこの頃である。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 性分と仕事 | トップ | 怯懦が招く独裁政治 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (shiho-ibu)
2021-10-28 22:44:39
こんばんは♪
うちも結婚して60年も経つとそうなるのかな笑 ちょっとだけ笑っちゃった。うちの両親みたい(о´∀`о)
アイゴって美味しいのかな?食べたことないかも…です。調べてみます。
返信する
Unknown (tekedon638)
2021-10-28 23:22:25
@shiho-ibu コメント有難うございます。
この魚、毒針があるので、釣り人には敬遠されますが、餌が藻類なので食味は好いです。小型を煮付けにすると肝が美味しく、
日本酒に好い肴になります。
大型は刺身もいけます。

鱗が無いこと、小さな斑紋があることで、見た目は食欲を唆りませんが。
機会があったら、ご賞味をお奨めします。
返信する

コメントを投稿