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党首討論 岡田氏は護憲を貫くつもりか

2016-05-19 20:07:49 | 政治

岡田克也民進党代表が率いるのは156名の大国会議員団である。
日本国家の盛衰は野党の政策によるところ大であると考えるが、思考停止状態の民進党には希望はない。

岡田克也氏がすこぶる護憲に固まっては、危ういと考える。岡田氏がどのような状態になろうと、構った事ではないが、日本国事態が、危急存亡に行くのは切ない感じがする。

憲法9条が無くなっても、平和主義そのものは機能するが、岡田克也氏の主張は可笑しい。
サンフランシスコ条約や、国連憲章は国際法として日本国は批准しているので
無視できない。

集団的自衛権はそのものが、自衛権であるだけで、攻撃とか征服とかの概念は含まない。
集団的自衛権の全幅の行使で、平和主義が壊れるとの主張は、詭弁である。





社説
党首討論 岡田氏は護憲を貫くつもりか
2016年05月19日 06時09分
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160518-OYT1T50148.html


 参院選を前に、自民、民進両党の憲法観や安全保障観の違いが明確になったのではないか。
 今国会で最初の党首討論が行われた。
 安倍首相は憲法改正について、「自民党は憲法改正草案をまとめ、たたき台として一石を投じた」と強調した。民進党が具体案をまとめていないことも批判した。
 民進党の岡田代表は「草案を出すつもりはない」と明言した。
 憲法は今年11月、公布70年を迎える。様々な改正の論点が浮上している。首相が国会での改正論議の活性化を求めたのは妥当だ。
 岡田氏の消極姿勢の背景には、党内に改憲派と護憲派が混在し、意見集約しづらい事情もあろう。だが、岡田氏は従来、改正にもっと前向きだったはずだ。より良い最高法規を追求する作業を最初から放棄するのは無責任である。
 岡田氏が「憲法9条を当面変える必要がない」と語り、集団的自衛権の全面的な行使を認めない考えを表明したのも疑問だ。
 中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発で、日本の安全保障環境は確実に悪化している。
 昨年9月成立の安保関連法は、集団的自衛権の限定行使を容認しただけで、制約が厳しい。日米同盟を強化し、抑止力を高めるため、9条改正は依然、重要課題だ。
 首相が自民党改正草案について「平和主義は貫かれている」と指摘したように、9条改正と平和主義は矛盾するものではない。
 来年4月に予定される消費税率10%への引き上げについて、岡田氏は「消費が力強さを欠く中、先送りせざるを得ない」と主張した。2020年度の基礎的財政収支の黒字化目標堅持、軽減税率の白紙化など4項目の条件も示した。
 一方、「消費税を上げられる状況に持っていくとの(14年の衆院解散時の)約束が果たされないなら、内閣総辞職くらいの責任がある」と述べ、首相を牽制(けんせい)した。
 参院選に向けて、経済政策アベノミクスの「失敗」を印象付ける狙いがあるのだろう。
 首相は、増税について「リーマン・ショック、大震災級の影響がある出来事が起こらない限り、予定通り行う。適時適切に判断したい」との従来見解を繰り返した。
 消費増税には、14年4月の8%への増税時のように、内需を再び冷え込ませるリスクが伴う。無論、経済再生と財政健全化を両立させる視点も忘れてはならない。
 再増税の是非については、世界経済の動向を含め、多角的かつ慎重な検討が求められよう。
2016年05月19日 06時09分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


2016.5.18 18:57更新
【党首討論詳報(3)】
安倍首相、改憲案は「たたき台」、民進案の提示要求も岡田代表は「出すつもりない」

http://www.sankei.com/politics/news/160518/plt1605180036-n1.html

 岡田氏「自民党の憲法改正案の9条2項には『自衛権の発動を妨げない』と書いてある。その自衛権の意味は、国連憲章に書いてある集団的自衛権の行 使、つまり限定したものということではなく、全面的なフルスペックの集団的自衛権の行使、と言われている。そうすると、憲法改正草案で禁止されているもの は一体何か。今、侵略戦争と言われた。侵略戦争は国連憲章上、もちろん禁止されている。そんなことは言わずもがなだ。わざわざ侵略戦争しません、と言わな いことが、平和主義とは言わない。平和主義という名の下で、どういう国家としての行為が封じられているのか」
 安倍首相「わが党の憲法改正 草案だが、これはわれわれが野党時代に作ったものだが、約70年間、指一本触れてはならない、憲法議論はしてはならないという空気を変える大きな一石を投 じるものとなったと思っている。そして、憲法改正の草案だ。憲法改正というのは、衆参でそれぞれ3分の2を得なければならない。その上で、国民投票で過半 数の賛成を得て成立する。つまり、3分の2を得る中において、もちろん自民党で衆参それぞれで、3分の2を得ることは不可能だ。おそらく与党においても不 可能だろう。多くの方々に賛同を得る、その道というのは憲法審査会で議論を深めることだ。前文からすべての条文について私たちの案はお示しをしている」
「御党からは、そうした具体的なものは出ていないが、議論をし、最終的にどの条文から示すかということで、憲法改正の手続きというのは進んでいくの だろうと思っている。私たちが出したものは、あくまでも一つの草案として国民の皆様にご議論いただく、たたき台として一石を投じる、そういう役割を果たし ていると思う。大切なことは憲法審査会で議論することだ。議論しなければ議論は深まらない」
 「そこで例えば9条ということなら、そこは改 憲はできないという勢力が、例えば3分の1以上いればできない。しかし、同時に3分の2の形成を図っていく中において、当然、多くは修正されていくという ことになるだろう。政治の現実は、そういう現実だ。その中で、より良いものを作っていきたいと考えている。いずれにしても、私たちは指一本触れてはならな いという考え方ではないし、議論するための草案は示している。だから、民主党においても、民主党においても、すみません、民進党ですか。民進党において も、最低限、草案は出していただかなければ議論のしようがない。岡田さんに一つお聞かせをいただきたいが、草案を出すお気持ちがあるか」
岡田氏「草案を出すつもりはない。本当に必要な憲法改正の項目があれば、そのことはしっかりと議論したい。しかし、私は、あなたたちとは違う。 GHQ(連合国軍総司令部)が8日間で作り上げた代物だと言って、日本国憲法そのもの全部が取っ替えなければいけないんだと、そういう考え方ではない。む しろ同じ与党でも、公明党の考え方に近い。必要があれば直していけばよい。必要があるかどうかをちゃんと議論した方がよい。『憲法審査会で議論しろ』と。 この国会で実質、衆院で1回もやっていない。開いていないのは与党の責任じゃないか。なぜ審査会に逃げるんですか。議論するなら、しっかり議論しようじゃ ないか」
 「一番大事な平和主義について答えがない。そして、いつの間にか、憲法改正、これ、たたき台って、尻込みしないでくださいよ。自信を持って出されたんでしょ。草案の言う平和主義の具体的な法規範とは何か」
安倍首相「戦前の反省の中から他国を侵略しない。そういう状況を作らないように、貢献していくことが大切だ。『当たり前』と言えば、それがなくなる わけではない。当たり前にするには、その努力をしなければならない。その中で、国民の命と、そして幸せな暮らしを守るために、私たちの責任を果たさなけれ ばならない。われわれの憲法草案においても、言わば国連憲章に書いてある考え方、平和主義が貫かれている。つまり、必要な自衛の措置しかとらない。侵略と か、戦闘的な、攻撃的な侵略、あるいは他国を踏みにじる、そういうことはこれから二度としない。そして、二度と戦争の惨禍を繰り返さないというのが、私た ちの考え方であり、平和主義だ」
 「やはり草案を出さずに、必要だったら何かやるというのは考え方として、おかしいんじゃないか。お互いに 考え方を示しあって、すみません、ちょっとヤジが多いとしゃべりにくい。よろしいですか。ちょっと静かになるまで待たせていただく。大切なことはお互いに 案を示しあうことだ。そうしなければ憲法審査会においても、議論が深まらない」
=(4)に続く


2016.5.18 19:14更新
【党首討論詳報(4)】
民進・岡田代表「参院選で改憲の是非問おう」、安倍首相「鳩山内閣の外相で苦労したでしょ」

http://www.sankei.com/politics/news/160518/plt1605180040-n1.html

岡田氏「私は今の憲法9条を当面変える必要ないと思っているから、案はない。今の憲法でいい、9条でいいということだ。首相の言う平和主義というの は、侵略戦争を禁じるだけというのが、よく分かった。でも、日本国憲法は明らかに違った。最初は個別的自衛権しかだめという解釈でずっと来た。今もその解 釈は正しいと思うが、しかし憲法改正草案は集団的自衛権の行使について限定なく認める。全く考え方が変わっている。平和主義は貫かれていない」
  「『いかなる紛争も法の支配を尊重し力の支配ではなく平和的、外交的に解決すべきである。この原則をこれからも固く守り、世界の国々にも働きかけてい く』。これは昨年8月の安倍談話だ。もちろん自国が攻撃されたときは別だ。海外の紛争を、自ら日本が武力行使することで解決しない。この一線を越えてし まって集団的自衛権の行使を全面的に認めることにしたときに、私は日本国憲法の平和主義が壊れると考えている。ここは国のあり方が本当に問われるところ だ。あなたたちが憲法9条を改正して集団的自衛権の行使を全面的に認めるとなれば、国の形が変わることだ。私たちは絶対に認めるわけにはいかない。今度の 参院選で大いに議論し、国民の判断を仰ごうじゃありませんか」
安倍首相「国連憲章も、多くの国々も平和主義を貫いている。岡田さんのいいようでは、ここが平和主義でないとなってしまう。平和主義は間違いなく貫 かれている。同時に、国民の命や平和な暮らしを守るために何をすべきかということについては真剣に考える必要がある。岡田さんは平和安全法制を廃止すると 言っている。これはすでに日米のガイドラインにおいて、この法制の基に実効性を持ってきていると思う。お互いが助け合うことができる同盟というのは絆を強 くする」
 「先般の北朝鮮のミサイル発射の際、その効力は現れたと思っている。いくら日米同盟が悪くなっても廃止をするつもりなのか。かつて鳩山由紀夫内閣の外相として苦労されたじゃないか。できもしないことをいって日米の抑止力の意味が分からなかったといっても遅い」
  岡田氏「いやー、驚きました。私は首相が米国で演説したとき、本当にこれはまずいな、と思った。すべて米国のいうとおりにやりますから、と。裸になったに 近い。お互いに国益を踏まえて同盟関係、努力しながら深めていかなければいけない。全部やりますというのならそれは同盟の意味がない。集団的自衛権の行 使、侵略戦争との違いと境目は必ずしも明らかでない。侵略の定義ははっきりしない、と言っていた。そういう世界に日本は足を踏み込むべきでないということ を最後に申し上げておきたい」
=(5)に続く。