今日一日だけ生きてみよう

卯月タラの日々のつぶやき

悲鳴。

2011-05-15 23:29:50 | タラの日記

卯月です。

「お母さんは何もしないで一日中寝てていいからね。私が夕ご飯買ってくるからゆっくりするんだよ」と娘が言ってくれたので、何もしないで一日寝ていた。
なんだかとても具合が悪そうに見えたらしい。

誰かと話がしたいのだけど、誰と? 
何を話したい?

「日記を書くといいよ」って、昨日、主治医の先生に言ってもらったんだけど、自分が閉じていってしまう感じがこわい。

といって、人と接触するには、あまりにも傷だらけだ。
痛い悲しい苦しい思いをしているのが自分だけではないと頭でわかっていても、心に余裕がないから、そういうふうに考えられない。
誰がどんな大きな深い傷を負って痛い思いをしているとしても、それで私の痛い思いが軽くなる気がしないし、「一緒にがんばろうね」とかそんな気持ちにはさらさらなれない。

ふと思い出した。
去年の夏、母と一緒に千葉の姉の入院先にお見舞いに行ったときのこと。
姉は今はずいぶん快復して、飲み薬も必要なくなり、仕事も始めたけど、そのときは癌で助からないかも、という状況だった。
母と長く電車に一緒に乗っていて、つい何気なく、私は自分のことを言ってしまった。
1月に大切な友達を自殺で亡くしたこと。自分を見失って仕事を切られたこと。うつがひどくなって仕事を諦めて家を売ることになったこと。「なんかね、今年に入っていろんなものを失くしたよ。そこにお姉ちゃんの病気がわかって、なんかすごいショックっていうか、つらいことが次々起こるなあって切ないよ」
母は私に向かって「お姉ちゃんのことを考えなさいよ! あんたもつらいかもしれないけど、癌よりずっといいでしょ!」とキレた。

母にしてみたら、姉のことでショックで頭がいっぱいで、「あんたまで私に寄りかからないでよ!」っていうふうに反応しちゃったんだろう。
負担になるようなことを、タイミングを考えずに言った私が悪かった。
でも、私は多分初めて、母に本音を言ったのだ。ふと気を許して、甘えたくなって、そう話した。
「大変だったね」と一言、言ってくれたらそれで十分、私は救われたのに。

期待するから裏切られる。

なんで今になってそんなこと思い出してるんだろう、私。

きっと誰かに甘えたいんだ。
でも、期待した答えが返ってくるはずがない。
傷が深くなるなら、誰ともかかわらないほうが、周りのみんなにとっても私にとっても幸せだ、きっと。
「助けて!」という悲鳴と、「誰も私に触るな!」という叫びの両方が、今の私の心の中にある。


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2 コメント

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Unknown (かのこ)
2011-05-16 14:01:19
うん、何となく分かる。
怖いんだよね・・・受け入れてもらえなかったらと思うと。
だから、本音で話せなくなる。
誰かに聞いて欲しいけど、誰にも触って欲しくないと思ってしまう。

私はそういう時、とりあえず乱文を書いてみる。
箇条書きに、自分が吐き出したいことを、どんどん書く。
あぁ、こんなに淀んでいたんだなって気づく。
淀んでいた物を流したら、少しスッキリする。
誰にも内緒にして吐き出しちゃう。
・・・まるで、過食嘔吐してる感じ。
でも吐き出すと、少しスッキリする。
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かのこさま。 (タラ)
2011-05-23 01:34:32
コメントありがとう。

書き出す、っていうのはいいかもしれないね。
自分の気持ちも整理できそうだし。

「ほぼ日手帳」が、震災後空白が続いてるんだけど、最近カバーだけを買い換えて(革だったのにもったいないんだけど。まあ大事にとっておくからまた使うかもしれないし)、「なんでもノート」にしました。
って、「なんでもノート」にしてからまだ何も書いてないんだけど…。

思ったことを素直に吐き出せるノートにしたいです。

また来てくださいね、待っています。
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