思えば2月の2週目に入ったあたりのある日、その日が始まりの日だった。
いつものように、Yahoo!の星占いを見ようと、iPhoneを開いた。ふと、ある広告が、目に飛び込んで来たのだ。
いつもは広告なんて見ないのに、それはなんだか輝いて見えて、思わず目を止めた。
発達支援教室の、利用者(子どもさん)募集の広告。
なんだか明るく温かい場所のように思えた。魅力的に映った。
気づくと私は、そこに問い合わせのメールを送っていた。
パートの求人はありませんか、と書き、自分のことを少し書いた。
息子の発達障害のこと、保育のパートをして5年、その間に保育士資格も取ったこと、還暦過ぎても、発達支援の仕事への夢が捨てきれないでいること、など。
それを読んだ人事採用ご担当の方から、なんとすぐに電話がかかってきた。
是非、面談にいらっしゃいませんか、と、誘っていただいた。
そこからは、本当にとんとん拍子だった。
面談、採用のご連絡、現場見学、と、怒涛の日々が過ぎた。
私は、今の職場の契約が切れる4月15日付で退職することになった。
ほとんど迷いは無かった。
こういうのを運命と言うのかもしれない、と、ぼんやり思う。
4月は有休消化にあてるので、実質的には今月いっぱいでの退職。
今の園の子どもたちと過ごせるのもあと1週間になってしまった。
寂しくないと言えば大嘘だ。
こうしていても、みんなとの別れがつらく切なくて、涙目になってしまう。
でも、前からずっとやりたかった発達支援の仕事。
見学に行って、初めは怖気付き、私に務まるのかと一瞬は不安になったけど、子どもたちと遊び、スタッフのみなさんに温かく接していただき、ここでがんばっていこうと決めたのだ。
そんなわけで、来月、多分下旬から、新しい職場に通います。
しばらくは今の職場が恋しくて泣くかも。
いや、そんな暇は無いぐらいかもしれない。
タラさんはいつも前を向いているのね、と、友達に言われた。
走っていないといられないのかな、なんたって亥年だしなぁ。
またご報告させてください。
がんばっていこう。