今日一日だけ生きてみよう

卯月タラの日々のつぶやき

大雪、そして娘のこと(長文)。

2014-02-15 19:36:02 | タラの日記

雪国の人に言ったら笑われちゃいそうだけど、タラ家の地域では珍しいぐらいの大雪で、今日は困った。
いつものクリニックの予約が1時半で、まあ1時間あればふつう行けるんだけど、電車やバスのダイヤが乱れていそうだし、早く着いたらお昼ゴハンどこかで食べようかなと思って、11時過ぎに家を出た。
まず、駅までが大変。住んでるマンションの門のところまでは雪かきしてあって行けたんだけど、その先、駅まではほとんどのところで道がない状態だった。歩道は膝まで雪が積もってたので、危ないかなと思いながら車道の轍を歩いて、それでも徒歩10分の道のりに30分かかった。
駅に着いたら電車は各停のみで20分間隔で運転とのこと。そこまでは想定内。15分待って電車に乗り、隣の駅へ。
で、隣の駅からバスで15分ぐらいでクリニックのそばの駅まで行くんだけど、バスターミナルに行くと、「除雪のため運休」と張り紙が。念のためほかの乗り場も見たけど、今日はバス全部止まってるみたいで。えー、どうやって行こう、と青くなった。
じつはクリニックの最寄駅までは、電車で行けないこともない。ただ、ものすごい遠回り。でもそれしかない。
電車は乗り継ぎもあったし各停しか動いてないし、駅には人があふれていて、なんやかんやでぐったり。結局、家を出てからクリニックまで、2時間かかった。予約時間ちょうどぐらいに着いたのでよかったけど、めちゃめちゃ疲れた。ちなみに帰りもそのルート。

でも、先生と話しているといろいろな不安が和らぐし、とりとめなく考えていたことが自分の中で整理されていくので、2時間かけても行く価値はあった。修了レポートに何を書こうか悩んでたんだけど、先生と話していく中で、それもなんとなく見えてきた感じ。19日に迫った面接(バイトの)に行くのも、励ましてもらえて少し勇気出た。

へろへろになって帰りつくと、今日は仕事が休みの娘が待っていた(息子はこんな大雪の中、ライヴに行っていて留守)。
娘は明日、2日遅れのバレンタインの手作りブラウニーを彼氏に渡すべく、昨日張り切って作っていた。昨日は焼くだけ焼いて、今日、飾りつけをすると言っていたのだけど、アイシングはやったことないし、卵白を自分で泡立てるのができないかな、と私は思ってて、念のためデコペンとかも買い足して帰ったのだった。
けど、帰ると「アイシング、ひとりでやった」と。で、すごくかわいく飾られて出来上がったブラウニーがキッチンに置いてあった。
びっくり。
昨日も何も私に助けを求めることもなく、黙々と作業をしていたし、「すごいね、『ひとりでできるもん』だね」と私。

その後、娘と2人でなんとなくおしゃべりしていて、ふと娘が、彼氏が近い将来、一緒に住みたいねと言ってくれている、と打ち明けてくれた。「え。それってプロポーズ? やったね!」と私が言うと、はにかみながら微笑む娘。
しかしその後、真顔になって「いつも家族みんなに迷惑かけてお世話にもなって、それで何も恩返しできずにこの家を出ていくのは心苦しくてできない」と言うではないか。
あなたが幸せになるのが一番の恩返しよ。家にいたければいくらでもいていいし、幸せになるのなら出ていくのもいいの。どうするのが幸せなのか、自分のことだけ考えなさい。自分が幸せになれる道を選んでいいのよ。あなたの選んだ幸せを、私はどうこう言ったりしない。
というようなことを私は言った。
娘は涙ぐみながら「ほんと?」と言った。

アイシングも自分でやったし、これは私のもとを離れていく日も思っていたより近いのかな。そう思った。

でも、正直、気持ちは複雑だ。
娘が元気に巣立ってくれる日を待っていた。足を引っ張る親にだけはなるまいと決めていた。娘の幸せが自分の幸せと信じて疑わなかった。
けど。
夫亡き後、母子3人、どんな時も一緒に、がんばっていろんなことを乗り越えてきた。大人になった娘は、大事な娘であると同時に、友達みたいに思える時もあった。頼ったり頼られたり。なんとなく、ずうっとこの関係が続いていくような気がしてしまっていた。
親離れしてほしい気持ちと、ずっとそばに置いておきたい気持ち(私のわがまま)の間で、気持ちは揺れる。

私が夫にプロポーズされたのも、今の娘と同じ、23歳の時だった。
もう大人なんだよね。
幸せになってほしい気持ちはあふれんばかりにあるのだけど。
でも、本当は寂しい私がいる。
これは自分でなんとかしなくちゃね。重いお母さんにはなりたくないよ。
気持ちよく送り出せる母親でありたい。

コメント (2)
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