ようこそ、卯月です。
悲しい気持ちでいっぱいです。
カウンセリングに行った先で、同病の友達が、クリニックとのトラブルで転院することになったということを知りました。
「どうして止めなかったの? 先生は私を助けると言ってくれたじゃない。どうして彼女のことは助けてくれないの。どうして見限るの!」と、私は先生をなじりました。
私の知らないところで、私の知らない事情もあったのでしょうが、何があったにせよ、私を支え続けると言ってくれた先生が、友達を支え続けてくれなかったことが、衝撃でした。
「私は何を信じたらいいの。どうしたらいいの?」
「自分自身を信じてください。お友達のことは、彼女に合った人とのいい出会いがあることを祈ってあげることでしょう」
「先生は私を支え続けると言ったよね。それは私がいい子にしていたら、っていうことなの?」
「いい子にしていたらじゃない。あなたはいい子なんです。そう信じています」
わからない、わからない。
じゃあ、いい子じゃなくなったら、先生は私を見捨てるの?
そういう思いが胸の中をぐるぐるして、私は乱れた気持ちのまま、診察室を出ました。
泣きながら帰ってきて、今度は激しい自己嫌悪に陥りました。
どんなことがあっても先生を信じてついていこうと決めていた。
先生はいつも、私を助ける、見守り支え続けると、繰り返し言ってくれた。
どんな時も、私の話を丁寧に聞いてくれて、味方でい続けてくれた。
私は、何があってもこの人を信じようと思っていたはずの先生の誠意を、疑った。
「私は彼女を傷つけた。彼女は私を壊した」と言った先生の、その壊された気持ちなんて、何も考えてあげられなくなっていた。
彼女の孤独と自分の孤独がかぶってしまい、自分が見捨てられたようなショックで気が動転してしまい、大事な先生の気持ちをそっちのけにして、自分の不安から先生を責めてしまった。
「信じる」と言ったはずなのに。
私は本当は、人を信じることなんてできないのかもしれない。
自分のことしか考えていない。いつも。
こんな自分が、とても嫌だ。
仕事があるのは幸いかもしれない。
考えなくてすむから。
今日やる分の仕事は終わった。
明日の午前中に仕上げて宅配便で送る。
頑張れ、自分。