よむよま

よむ・よまない、それから。

「7.2新しい別の窓」(2019.7.7)1 オープニングから

2019-07-08 20:18:06 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」(2019.7.7)1 オープニングから
たなばたということで、始まりの3人は浴衣姿。あら、素敵!
慎吾くんは、詰め物しなくてもいい形になってるわ、おなかが。ホホホ。

自由が丘のお花屋さんの店先を借りて、
(以前の企画でゴローちゃんがお花を買いに来たお店)
たなばたの笹に願い事の短冊を下げます。
「三人が間に合いますように」の短冊が下がってる。
これは?
横に女の子2人と男の子が1人立ってる、
3人の到着が間に合わなければ、彼らにオープニングやってもらおうと思ってたんだって。
慎吾くんが直前のツイッターで、雨で渋滞してる、間に合うか?と書いてた。

梅沢冨美男さん行きつけの中華屋さんでトーク。
今日は普通に、出てきたものをいただける日なのね。
おかしかったのは、梅沢さんと3人それぞれが共演したのを、
それぞれが覚えてないの。
さすがに最近やった「梅ゴロー」は覚えてたけど。
慎吾くんはおじゃMAPのバスツアーに出てもらったんだけど、
バスの中で聞いた浮気話がおかしかったことだけ覚えてるんだって。

次は、Mattさん(野球の桑田真澄の次男でモデル)に
美容術と写真加工術を学ぼう!コーナー。
Mattさん、メイクが強すぎて、マネキンにしか見えません。
つよぽんは僕やる!僕やる!とまつげエクステを志願。
(つよぽんはまつげも眉毛も濃いのに)
つよぽん施術の間に2人とみちょぱは写真の加工方法を教えてもらう。
Mattさんご推奨のアプリをダウンロードして、
自撮りした自分の写真を痩せさせる慎吾くん、
どんどん削って、顔が半分ぐらいになってるよ。
肌をきれいにし、口角を上げ、白目をきれいにし、別人です。
少女漫画みたいになってる。

まつエクができあがったつよぽんは、自分の顔を鏡で見たとたん、吹き出した。
ヘンな感じ!
あとのコーナーで音尾琢真さんに「草彅さん、顔どうしたんですか?」と言われたね。
だって、なんかヘン(笑)。
あと、Mattさんは笑い方が谷三十郎だった。新選組!

(つづく)
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柚木麻子「マジカルグランマ」

2019-07-05 19:15:05 | 読む
柚木麻子「マジカルグランマ」朝日新聞出版を読んだ。
愉快痛快であった!
主人公のおばあさんの性格がたまらない!


元女優の老女が、次々と直面する問題を乗り越えていくお話。
主人公の正子は74歳、若いころは脇役の女優だったが、
撮影所で出会った映画監督と結婚して引退、普通の主婦として生きてきた。
いまや夫とは「敷地内別居」状態、一人息子は独立、
自活できるようになって離婚したいと、シニア俳優の事務所に登録している。

カバー表紙絵のかわいらしさから、孫のために助力してくれる、
優しい魔法使いのようなおばあちゃんかと思いきや、
まったくそういうお話ではありませんでした。
正子さんは性格悪い。
嫉妬心も強いし、自分が特別でありたいし、打算的でもある。
シニア女優として仕事を得ようとしたものの、なかなかうまくいかないのは、
年はとっているが、若く見えるから。
憧れの大女優で姉のように慕っている紀子の、
「中途半端なのよ。白髪染めをやめなさい」というすすめに従って、
白髪を隠すのではなく、逆に見せるようにしたら、CMの仕事が来た!
売り出しのイケメン男優が主役で、その優しいおばあちゃん役。
これが大当たりですっかり有名人の人気者になったところで、
離れに住んでいた夫が亡くなった。
近所の人が気づいてくれるまで5日間、
正子さんは、LINEの返事が来ないなぁと思っていただけ。
葬儀の日にワイドショーのマイクを向けられ、正直に、
「うーん、最近は同じ家でもまったく口をきいていませんでしたから」
などと答えてしまい、大顰蹙。
それまで「優しい理想のおばあちゃん」として人気だったから、
あっという間に大悪女のレッテルを貼られてしまう。

CMの仕事も打ち切られ、事務所からはクビになり、お金もない、どん底の状態から、
正子さんは、飛び込んできた映画監督志望の女のコや、
ご近所のママさんや、廃品を集めてゴミ屋敷になってるお隣さんや、
疎遠だった息子や、
これまでは距離のあった人々と、思いもしなかったことに挑戦していくことになる。

マジカルグランマというタイトルは、
「風とともに去りぬ」の黒人の乳母がマジカルニグロと呼ばれているところから。
マジカルニグロとは、白人のために献身的に尽くす黒人のキャラクター。
正子さんは、「私ってマジカルグランマだったのね」
自分が人気が出たのは、世間的に理想とされるおばあちゃん役に自分をはめこんでいたからだと気づく。
そこからはみ出たら非難される。

正子さんは決して「いい人」じゃない。
ここでこの人に優しくしておけば、自分の役に立つかもと計算したりする。
自分がやりたいことのために、いまできることを(人も利用して)力いっぱいやる。
人と力を合わせてうまくいったからといって、
急に悟りを開いて「いい人」になったりしない。
とっても共感できて、おもしろおかしいの。
読んでいくうちに、だんだん笑いが大きくなる。
居場所のわからなかった親友を老人ホームで見つける感動的な展開も、
最後は大笑いした。
SNSやLGBTQも#MeTooもメルカリも自然に出てくる物語で、
新しい空気が流れていて元気がいい。

映画化したらおもしろそうなんだけど、誰がやれるかなぁ?
樹木希林さんはもういないしなぁ。
草笛光子さんは、
正子さんが美容師に、真っ白な白髪のきれいな人は
むしろカラーリングしてますよと聞いて、
「じゃ、あの人やあの人も?」と言う場面があって、そこで浮かんじゃったからねえ。
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映画「新聞記者」

2019-07-02 19:46:18 | 見る
映画「新聞記者」を見てきた。
リアルな怖さに映画館の中が静まりかえった映画だった。

東京新聞の望月衣塑子記者の書いた本をもとにしたフィクションだそうだが、
望月記者や前川喜平さんが話している番組とか、
レイプ事件の会見の映像とかをそのまま流してるので、
ドキュメンタリー、ノンフィクションみたい。

ドラマとしては、松坂桃李の官僚・杉原と、
シム・ウンギョン(韓国の女優)の新聞記者・吉岡の二人を軸にして、
個人が、大きな組織の力に対抗して、正しい行いができるかという話だが、
政権にかかわる「まずいこと」をいかに隠蔽し、
相手方を攻撃して参らせるかと日々働いている、
「内閣情報調査室」の内部が描かれていて、驚愕する。
広い部屋にずらっと並んだパソコンの前で、大勢の公務員が取り組んでいるのは、
政権批判したり、「総理のお友達」にとって不利益だったりする者を、
ネット上で攻撃する書き込み。
さも普通の人々が自分の意見を書き込んでいるかのように。
さらに上司が「与党ネットサポーターにも拡散させるように指示しろ」と言ったり。

上司の多田を演じているのは田中哲司。
新聞記者にも部下にも、圧力かけまくり。
「すべては政権を守るため」
決して、国のため(イコール国民のため)ではない。
この田中哲司が怖いのよ。

吉岡の父は、彼女が高校生のとき、自殺している。
敏腕新聞記者だった父は、時の政権の不正を暴く記事を出し、
それが「誤報」だったというミスによって追い詰められて、
首を吊って死んだことになっている。
吉岡がいよいよ、大学新設に隠された計画を暴く記事を出すという時に、
多田が電話をかけてきて、わざわざ言ったのだ、
「あれは誤報じゃなかったんですよ。あれは誤報じゃなかった。
お父さんは残念なことをしましたね」と。
つまり、父親は自殺じゃない、「内調」が手先に殺させたのだ。
この電話は、おまえも同じ目に遭うぞという脅し。

杉原は、子供が生まれたばかり。
尊敬していた先輩官僚(高橋和也)が自殺した原因が、
この大学新設の事案に関係していることを知り、吉岡に協力して情報をリークした。
最終的には、自分の名前を報道してもよいとまで覚悟を決めていたのだが、
多田に「出産祝いだ」と祝儀袋を差し出され、
「撤回するのは恥ではないぞ」と言われる。
このシーンも怖かった。
つまり、生まれたばかりの子供と妻が大事だろう?という脅しだ。
杉原はうつむいて受け取り「ありがとうございます」と言うのがやっと。

ラストは、大学新設問題のスクープを出し、
それを潰す「内調」と官邸の動きに対して、
実名を出してよいと言った杉原の約束を実行していいか?という、
ギリギリの選択。
官庁から外の通りに出てきた杉原と、駆け付けてきた吉岡が、
横断歩道を挟んで、顔を合わせる。
ここの松坂桃李の演技がすごかった。
正しいと思う行動か、自分や家族を守るために隠蔽に加担するか、
どちらを選ぶのか。
松坂の土気色の顔のアップ、ぶるぶる震える唇。
かすかに唇が動いたのは、何を言おうとしたのか?
それを見た吉岡の顔がハッとした。
その瞬間、バサッと真っ暗になった暗転で、映画が終わった。

このラストシーンは、見てて、呼吸が止まっていました。

28日には「凪待ち」30日にはこの「新聞記者」と、
両方とも東京のテレビ局ではまったく宣伝させてもらえない映画。
片方はジャニーズ事務所、片方は安倍政権、
テレビ局は圧力に弱すぎ。
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映画「凪待ち」 2

2019-07-01 19:02:25 | 慎吾
映画「凪待ち」 2
配役が見事だった。
白石監督が「配役がうまい!と思う」と自分で言ってた記事があったが、
まったくだ。(どの記事だか、もう全然わからない)

目立つのはやはり、亜弓の父、勝美。
いまでこそ年老いた漁師だが、
若いころは暴れん坊で、やくざの親分に「貸しがある」という凄味のあるとっつあん。
頑固で不愛想だったのが、最後には、
大事な漁船を売って、郁男のために金を作ってくれる。
やくざの事務所に連れ去られたと聞けば、一人で乗り込んで来る。
演じている吉澤健が実にいい。
親分の麿赤児とともに、状況劇場の役者なんだって。
慎吾くんに最初から、いまのキミが郁男を演じることに意味があるよと言ってくれたとか。

勝美に、これからどうすると聞かれた郁男が
「福島で除染の仕事をする」と言う場面は、
その一言で、郁男のどん詰まり感が強く出て、たまらない気持ちになった。
もう仕事もない居場所もない、福島に行って除染の仕事でもやりますよという。
実際、暴力団の派遣業のいい稼ぎ場になってるんでしょ。
身元保証や経歴にうるさくないって。

亜弓と郁男の仲の描き方もいい。
恋だの愛だのじゃなく、もうずっと一緒にいる男と女の感じが自然に感じられた。

一家のむかしからの知り合いの小野寺、奇妙なほど優しくしてくれる。
リリー・フランキーが、初めましての人が多い現場にいてくれて安心できたと
慎吾くんが言っていた、
その効果は確かにあったかもしれないね。

競輪のノミ屋(違法の私設投票所)をやってるやくざの人もよかった。
ここの受付やってる若いニイチャンもいいのよ、
通いつめるようになる郁男に、「よく来るねー」とあきれたように呟いたり、
もはや楽しみの賭け事ではない郁男の顔つきを見て、ぎょっとしてたり。

そして非常に印象に残ったのが、川崎にいたときの同僚ナベさん。
気の弱そうな人で、二人で一緒に競輪に行くのが楽しみだった人。
「イクちゃんの声が聞きたくなって」と最後にかけてきた電話、
そのあと郁男にもらった自転車で走り去る後ろ姿の不穏な感じが、
翌朝の映像に結び付く。
演じているのは宮崎吐夢、大人計画の俳優だそうだ。
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