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ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイルとフローズンホリデイ

2024-01-04 21:38:10 | 宝塚
雪組東京公演を見てきました。1月4日マチネ。
芝居は「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」
ショーは「フローズンホリデイ」
ともかく明るい二本立てでした!楽しかった!


 「ボイルド」はコナン・ドイルが主人公、シャーロック・ホームズを生み出して大人気になったのはいいが、ドイルはほんとうは歴史小説を書きたかった。「最後の事件」でホームズを殺してしまったら、ファンが激高して大騒ぎになり、結局、また書かざるを得なかった。という実際のドイルの履歴からの物語。
 まわりに振り回されるドイル(彩風咲奈)がかわいいし、愛妻ルイーザ(夢白あや)が活力にあふれていて、元気ハツラツ、本の中から出てきてしまったホームズ(朝美絢)はカッコよくて、朝美さんは途中の悪魔姿(ドイルにはこう見えるようになってしまう)もお似合い。
 心霊研究協会の詐欺師(縣千)、アガタくんだいぶ演技力がアップしてきてる。この時代のイギリスって、心霊研究流行りだったのかな。望海風斗主演の「ヴィクトリアン・ジャズ」というお芝居も、コナン・ドイルも心霊協会も登場してましたね。詐欺師も。
 セットや衣装が素敵だった。ホームズシリーズを連載して大当たりになったストランド社の編集者たち、編集長(和希そら)以下の面々は、みんなチェック柄のスーツを着ている。編集室の壁もチェック柄で、机は本。セットが、いろんなもの(ドイルの部屋の階段とか)が全部本やページになっている。ホームズの衣装がすごくて、文章がプリントされているのだが、場面によって生地がキンキラ!悪魔になったシーンはラップも歌っちゃう。ホームズは、ホームズズを従えて登場する。ドイルが「ホームズは変装名人」と書いたから、その役で老若男女が出てくるのだ。
 曲が全部よかったなぁ!海外ミュージカルみたいな印象だった。心霊協会のインチキ霊媒師やインチキ催眠術シーンの群舞もおもしろかった。
 作・演出の生田大和先生がパンフレットに「好きなこと、やりたいことを仕事にすると逃げ場がない」と書いていて、実感もあるのかなと思うなど。

 同じ作家ものなのに、月城さんがやった「ザ・ラスト・パーティー」のスコット・フィッツジェラルドが苦悩の闇の中でもがき続けるのと比べると、明るい明るい!奥さんもきゃぴきゃぴしてるし。予想以上に楽しい作品でした。

 ショーは「フローズンホリデイ」クリスマスとお正月と雪組ができて100周年になるのをお祝いする、こっちも明るい作品。早いテンポで次々と、お祝いです!楽しいでしょ!というシーンが展開。中詰めで客席降りもあり、そこで写真のロゼット(1個1000円です)を持って一緒にする振りがあるの。スカイステージのタカラヅカニュースで振付指導コーナーがあって、だいぶ時間がたっちゃったけど、でも、私は一応完璧にできました!隣のおじさん、リズム感ゼロだった。
 この公演で退団の和希そら、お得意のダンスシーンは「蛍の光」が使われて作られていて、白い衣装で裸足で思うさま踊るそらくん、先生方にも退団を惜しまれているんだなと思う。
 パレードはみんな真っ白の衣装で真っ白の羽根扇を持って、舞台じゅう明るいわ!大変楽しゅうございました。
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