よむよま

よむ・よまない、それから。

大河ドラマ「新選組!」第28回

2015-07-12 22:00:17 | 慎吾
大河ドラマ「新選組!」第28回 そして池田屋へ

冒頭、軍議のシーン、
我らには事が大きすぎる、明日、会津藩に報告して加勢を得てからという山南、
土方がオレたちだけで何とかなる、負けることを考えて戦ができるかと言うと、
「あらゆることに備えて策を練っておくのが軍議ではないか!」
珍しく山南が激昂したので、土方もみんなもびっくり、
「山南さんも怒鳴ることあるんだ・・」と総司。

ここ、驚いたのよね、例の予告スポットで見ていたシーンがいきなり出たもんで。
それから、ここの慎吾くんがキレイな顔なの。
それにここ、まだ、歌の前なんですよ。
この後、武田観柳斎がちゃんとした意見を述べます。
「枡屋の武器類を奪っていったということは、奴らは古高が白状したと思っていない、
次は古高を奪還しに来るだろう、
それを相談するためにどこかに集まるはずだ、それも今夜」
ここはカッコいいよ、観柳斎。
「京の人々を守るため、ついに新選組が立ち上がる!」とバーンとナレーションが煽る!

歌のあとは、さっきの緊張感から一転、局長が八木さんに質問してます、
「新選組はどうすればよいのでしょうか?」
それ、八木さんが決めるの!?
京の人に聞くのが一番いいからなんだって。
困った八木さん、言っちゃいました、
「お行きやす!京の町に火をかけ、天子様をさらおうなんてバチ当たりもええとこや、お行きやす!」
ハイッ!行きます!

報告を受けた会津藩では広沢さまと秋月さまはすぐさま加勢をと言うのですが、
小森さまが反対。
準備に時間がかかったことにして、彼らにやらせろという。

このドラマでは、会津藩はわざと遅れて、新選組にだけ押し付けたことになっているが、
実際には、会津は長州との戦になると覚悟して、本格的な戦の軍備をしていたために
時間がかかったのだそうだ。

幕府に招聘された象山先生のところに桂さんが来て、もらったお土産を忘れて帰ります。
これを捨助が届けることになる。
コンコンチキチンのお囃子がずっと聞こえています。

池田屋の最初のショット、二階から下の土間(通り庭というんですか)を女中が出入りしてるのを映してる、
ここ、好きなの。
実際に二階建てのセットを建てちゃった、NHK、
二階から下を見る、下から二階を見上げる、そのショットがとてもいいんですよ。
このあとの大立ち回りのシーンも、カメラが縦横無尽。

祇園の会所で集合することになった隊士たちは三々五々、祭り気分の町の中を歩いて行く。
ここ!
斎藤が「あさってが祇園祭、明日は宵山。今日はその前だから、よいよい山だ」と言い、
土方が「じゃ、昨日はよいよいよいか?」とのんきに言って笑い合うところ。
ここ、大好き!イイ男が二人で。
ここ、毎年、ニュースで「今日は祇園祭の宵山です」と言うのを聞くと、そのたんびに思い出すの、
11年間、ずっと!

脇の店から焼きイカ食う左之助、永倉が出てきて絡む。
葛山を永倉が「地味なヤツだな」と言う、相方のカラミもあり。

池田屋の桂に届け物をした捨助が踊って(多摩伊勢音頭だ)お膳をひっくり返して、桂の着物が汚れる。
それで桂は長州藩邸に着替えに戻ることになる。

祇園の会所では支度の整った新選組が会津軍を待っている。
そこへ広沢さまがやって来て「会津は来ない」と告げる。
板挟みになってしまった広沢さま、一人で知らせに来てくれたの。ステキ。

さて、どうするか。
近藤は決断を下す。
「よし、我らだけでやろう」

監察方の島田と浅野薫の情報に基づき、三条の旅籠を調べることになった。
局長の隊は10人、永倉、沖田、平助、
「谷!」
にっこり応じる谷三十郎に、
「すまん、アンタじゃない」
昌武くんのほうね。しかし、昌武くん泣きそうな顔。
「兄貴が付いてやってくれ」
にっこり応じる谷三十郎に、
「すまん、アンタじゃない」
次兄のほうね。この人は槍の腕が立つ。など、笑いどころあり。

局長、副長、松原たちと3隊に分かれ、旅籠をしらみつぶしに当たる。
ここは、いろんな店先のようすがすごくおもしろいところ。
局長が最初に入ったところは、裸の子どもが走って行ったりして、とても浪士たちが潜んでいそうじゃない。
松原と河合たちが入った旅籠は、ぬぼーとした女中が出て来て、
「お泊まりどすかぁ?」
緊張していっぱいいっぱいの河合がヘナヘナしちゃう。

そして、池田屋。
ここは平助が声を掛けます。
放送では出なかったんだけど、戸を開ける前に、局長が平助にやってみろと言ってくれて、
平助が張り切るというシーンがあったのね。
それはDVDの特典映像に入ってました。
平助「主人はいるか! 御用改めである!」
勘ちゃん、思いきり声張ったら声が裏返っちゃった。それじゃ歌舞伎だよ。(^▽^;)

総司が、隠してあった武器を発見。主人が二階へ「新選組が来た!」と知らせる。
昌武を従えてそっと階段を上がる近藤。
二階の浪士たちは灯りを消して息をひそめている。
近藤が障子を開ける。暗闇の中に大勢の殺気。
障子を閉め、昌武に振り向いて「当たりだ。土方に知らせろ」と低い声で命じる近藤。

ここ!ここです!
ここ、この池田屋の回で一番好きなシーンなのです!
たいていの新選組ものだったら、ド派手にどーんと踏み込んできて
いきなりワーッと斬り合いになる池田屋だけど、
このドラマはこういうところがすごくリアルだったのだ。
そして、この近藤、カッコいいのだ!

座敷から浪士たちが飛び出てきて、ここからはこの大河一番の大立ち回りになる。
近藤、豪快な剣豪そのもの。
「御用改めである!手向かいする者は容赦なく斬り捨てる!」と、
慎吾くん、迫力の殺陣!
剣戟の音に気づき、沖田、永倉、平助が二階に駆け上がってくる。
二階で4人、階下でも、武田も剣を振るい、店の表では谷の次兄が槍を振るい、
全員で、座敷、廊下、階段(リアルな階段落ちもある)と、縦横に使ってすごい殺陣がついてる。
2日がかりの撮影だったそうだけど、
やっぱりこの立ち回りのシーンはすごいわ。

昌武は土方隊を見つけ、池田屋だと知らせる。
斎藤が近道を教えながら駆けつける一団。
源さんは昌武に「松原たちにも知らせてくれ」と頼む。

池田屋の前の人だかりの中に捨助がいた。捨助は「そこに居合わせる人」なのよね。
藩邸から戻って来た桂は新選組を見て、急いで藩邸に駆け戻る。

池田屋の裏庭で、汗だくの平助は鉢金をはずす。
その時!うしろから斬りかかられ、振り向きざま額を斬られてしまう平助。ギャー!

二階では総司が亀弥太に斬りつけ、追おうとした瞬間、喀血。
呆然と自分の血を見る総司。(ここのあじさいの花びらのCGは大不評でしたが)
この藤原くん、亀弥太に向かっていくところまでは鬼のようになってて、
喀血した瞬間からへたりこんで弱々しくなってるの、うまいね。

裏庭で戦う近藤に声がかかります、
「かっちゃん、うしろだ!」(来た来た!)
背後の敵をズザンッと倒した近藤に、
「待たせたな」(にやり)
土方到着。
このセリフがこんなにウケるとはねえ。

ここからは元気な土方隊の活躍が続く。
力持ちの島田や、葛山の危ないところを助ける斎藤。

逃げ出した亀弥太が長州藩邸に助けを求めるが、桂の冷徹な政治判断。
会津と戦争になるわけにはいかない、誰も入れるな。
ここは亀弥太(三宅弘城)の見せ場。
実際に歩いてみると、池田屋から長州藩邸(いまはホテルオークラ)はすぐ近くなのよね。
こののち、亀弥太は自害。

戦いは終わった。
血まみれの総司を見つけて驚く永倉と左之助に、「誰にも言わないで」と頼む総司。
近藤たちには、階段から落ちたとごまかすが、総司の羽織の血を見る土方。

まだ息のある宮部鼎蔵に、近藤は「潔くお縄を受けられよ」と言う。
我らを斬っても時代の流れは止められぬ、我らに続く者も斬るのかと言う宮部に、
「それがご公儀に楯突く者ならば斬る」と答える近藤。
「おのれの生き方に一点の曇りもない」が出るところ。
宮部を斬り捨て、その遺骸を見下ろす近藤。
ここの近藤と土方の二人の顔がいい。

ようやく会津軍が到着し、ムカツク土方を抑えて、
「いざ!」
引き上げです。
総司は戸板に乗せられ、平助は左之助に肩を借りている。

この働きで、容保公からお褒めの言葉を頂戴し、これからも励むようにと言われる。
しかし、このときはいままでの三人じゃない、
容保公の前に出たのは、近藤と土方の二人だけ。山南がいない。
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