西崎憲「世界の果ての庭」創元SF文庫
謎の本だった。
ショートストーリーズと副題に付いてる。
そして帯にも、物語の断片が樹形図を成すと書かれているので、
私はてっきり、ショートストーリーたちが、最後には収束していって
一つの物語につながって、
謎解きもされて終わるんだろうと思ったんだけど、
そういうはっきりした解決編はない。
いくつかのお話が、断片的に語られて、
読みはじめは相互にまったくつながりのないことや、
あまりにも短い(オチなく短い)ことに、面食らった。
でも、読んでいくうちにおもしろくなってきて、入り込んでしまった。
作家の女性が知り合ったイギリス人の持ち込んだ意味不明のメモ、
若くなる病気にかかった母、
終戦の直前に脱走した日本兵がたどり着いた場所はナニ?
(この場所が凄くて魅力的)
キーワードがいくつかあって、
影とか、謎とか。
つながりも、あるにはある、
謎解きも、あるにはあるが。
大きな謎はそのまま残るので、
読み終わったとき、不思議な場所に置いていかれた感じだけど、
「えー、なにコレ?」というんじゃなくて、
さわやかな余韻がある。
謎の本だった。
ショートストーリーズと副題に付いてる。
そして帯にも、物語の断片が樹形図を成すと書かれているので、
私はてっきり、ショートストーリーたちが、最後には収束していって
一つの物語につながって、
謎解きもされて終わるんだろうと思ったんだけど、
そういうはっきりした解決編はない。
いくつかのお話が、断片的に語られて、
読みはじめは相互にまったくつながりのないことや、
あまりにも短い(オチなく短い)ことに、面食らった。
でも、読んでいくうちにおもしろくなってきて、入り込んでしまった。
作家の女性が知り合ったイギリス人の持ち込んだ意味不明のメモ、
若くなる病気にかかった母、
終戦の直前に脱走した日本兵がたどり着いた場所はナニ?
(この場所が凄くて魅力的)
キーワードがいくつかあって、
影とか、謎とか。
つながりも、あるにはある、
謎解きも、あるにはあるが。
大きな謎はそのまま残るので、
読み終わったとき、不思議な場所に置いていかれた感じだけど、
「えー、なにコレ?」というんじゃなくて、
さわやかな余韻がある。