よむよま

よむ・よまない、それから。

ふたりの斎藤一と尚之助

2013-09-02 21:12:53 | 見る
大河「八重の桜」は、ふたりの斎藤一、そして尚之助の死。

斎藤一(藤田五郎)が時尾さんと一緒に山本家を訪ねてくるの。
そこへ居候してるオダジョのジョーが帰ってきて、
すっかり意気投合したふたりは二人きりで飲んで話をするというシーンがあったの!
オダジョが「今年の斎藤」と対面するシーンはあるのかなぁ、あったらうれしいがと思ってました。
このようにご丁寧に共演場面を作ってくれるとは!
ありがとう!ありがとう!

だって、今年の斎藤がウチの斎藤に言うんですよ、
自分がいたころの京都は殺伐として、血なまぐさい都だった、
それなのに最近はよく京都の夢を見るんだ、って。
すると、オダジョ斎藤が穏やかに微笑んで、
「それだけ熱く激しい日々だったんですね」って。
そうよ!あなたこそがよーく知ってる。
うなされてたよね。
なんて思ったりして、この場面は楽しかったなぁ。

でも、今回、ここ以外は泣けてしまって。
この斎藤夫妻の祝言は、山川浩と佐川官兵衛の仲立ちで、容保公が仲人になってくれたということで、
その回想シーンに久々に綾野容保が登場。
「これでやっとひとつ、会津のために尽くしてくれた者に報いることができた」と。
容保公が口を開いただけで、涙が出てくる私。

東京の尚之助は病気で死んでしまう。
最期のところ、やったんですよ、「・・・八重さん」とひとこと呼んで。

尚之助は、死の直前まで「会津戦記」という記録を一生懸命書いていたという設定で、
(これは架空の記録だと思う)
山本家に届いたそれをジョーに読ませながら、
覚馬が尚之助について語るという演出。
尚之助は病気で死んだんじゃない、会津戦争で死んだのだ、
「長いときをかけた戦死だ」と覚馬が言ってくれたので、ちょっと救われた。

会津戦争や尚之助について知ったジョーの手助けによって、
八重の心の中の戦争の傷や、尚之助へのうしろめたさが昇華していく。
(ジョーはピクニックと称して、なんと鳥羽伏見の戦場跡へ八重を連れて行っちゃうの)
今回は、尚之助のいろんな場面(最初の出会いとか)を回想で出して、
八重にとっても、見てるほうにとっても、お別れの回の感じ。
八重とともに、ほろほろ泣いてしまった。

亡くなった尚之助に背中を押されるように、ジョーと一緒に新しく生きていこうとする、
そういう作り方になっていて、よかった。
実際には報われなかった尚之助が報われる展開で。

川崎尚之助は140年間、ないがしろにされてきたんでしょう。
敗戦と同時に逃げたんだと思われてて。
いろんな記録が見つかったのは最近らしいから、
よかったね、大河ドラマでこうしてちゃんと取り上げられて。


山本家の時栄の髪型が素敵なの、うしろのところが。
女性陣の髪型が多種多様。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする