硝子戸の外へ。

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竹やぶに想いを・・・。

2013-03-30 21:04:18 | 日記
近年過疎化が進み山の手入れがされなくなっているところが多くなったように思う。竹林も同様であり、生え放題生えている。

昔、竹は資源の一つで生活用品や住宅の建材に使われていた。だから山にわざわざ竹を植林した方も多い。

しかし、わずか四半世紀で竹の需要は石油化学の登場によってほぼ活躍の場を追われることとなった。

資源としての役目を終えた竹は四方に根を広げこの季節になると隙間を縫うように地面から出てきます。地面から顔を出す前に採って食すると大変おいしいのだけど、ほおっておくとあっという間に伸びてしまいどうにもならなくなります。

ちなみに、観光地で観る見事な竹林は人の手によって手入れがなされているので美しいと感じるのです。

手入れのなされていない竹林と言うのは、本当に美しくないのです。うっそうと生い茂ります。

そして、生えすぎた為にその場所の土から栄養が採れなくなり、栄養が採れない竹から枯れてゆきます。

つまり、需要に対し供給が追い付かなくなるのです。

自然という資源が必要不可欠ならば、だれもがその資源を必要とするでしょう。しかし、その資源の量が決まっていたら、必要とする範囲が拡大すると、資源が行渡らなくなるのは必然。資源は常にリードするものによって優先される。すると資源が手に入らない処が必ず出てくる。資源が手に入らない処は消費する事も生産する事も出来ず、ゆっくりと衰退してゆくのではないかと思ったのです。

自然淘汰とはこういう事かもしれないけれど、それは私たち人間に対しても同様なんじゃないかなと荒れた竹林を見てふと思ったのです。

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