「何度も言いますが、僕は真面目です。そして本気です。水野さんを初めて見かけた時から、この人と結ばれるのだと信じていました。しかし、今のままでは越えがたい壁がある事も承知しています。それでも、貴方に告白せねばと思い、今に至っているのです。」
そこまで言い切られてしまっては、何を言っても言い訳にしか聞こえないだろう。
素直になって弱い自分をさらけ出さなければ、きっと前には進めない。
「わかったわ・・・。でも・・・。正直に言うとね・・・。あなたと付き合う事で、法に触れ、職を失う事よりも、人を信じて騙される方が怖いの。私は、小学生の頃からこの容姿の事で、ずっとからかわれてきて、特に、男性に対して信頼を置けなくなっています。トラウマと言っていいかもしれない。だから、あなたの気持ちが嘘なら、私の心は深く傷ついてしまう。それが一番怖い。」
右手に持っていたティーカップに左手を添え、四方に揺れ動いている薄い赤茶色の波を抑えた。私は本当に怖いのだ。
すると、彼は自分のカップをテーブルに置き、私の両手の上から震えるコップを支えた。
「信じてください。今は頼りないかもしれませんが、必ずあなたを幸せにします。いや、共に幸せになりましょう。」
「こんな容姿でもいいの? 」
「美意識は個人的な感覚です。流行は、所詮作り物で移ろいゆくものです。しかし、僕のこの気持ちは本物なのです。」
「・・・・・・好きになっていいのね。」
「大好きです。」
私達は支え合っていたティーカップをゆっくりテーブルに置くと、互いの手を重ねた。
そこまで言い切られてしまっては、何を言っても言い訳にしか聞こえないだろう。
素直になって弱い自分をさらけ出さなければ、きっと前には進めない。
「わかったわ・・・。でも・・・。正直に言うとね・・・。あなたと付き合う事で、法に触れ、職を失う事よりも、人を信じて騙される方が怖いの。私は、小学生の頃からこの容姿の事で、ずっとからかわれてきて、特に、男性に対して信頼を置けなくなっています。トラウマと言っていいかもしれない。だから、あなたの気持ちが嘘なら、私の心は深く傷ついてしまう。それが一番怖い。」
右手に持っていたティーカップに左手を添え、四方に揺れ動いている薄い赤茶色の波を抑えた。私は本当に怖いのだ。
すると、彼は自分のカップをテーブルに置き、私の両手の上から震えるコップを支えた。
「信じてください。今は頼りないかもしれませんが、必ずあなたを幸せにします。いや、共に幸せになりましょう。」
「こんな容姿でもいいの? 」
「美意識は個人的な感覚です。流行は、所詮作り物で移ろいゆくものです。しかし、僕のこの気持ちは本物なのです。」
「・・・・・・好きになっていいのね。」
「大好きです。」
私達は支え合っていたティーカップをゆっくりテーブルに置くと、互いの手を重ねた。
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